ページの先頭です。

共通メニューをスキップする

京都府トップページへ

府政情報 | 暮らし・環境 | 教育・文化 | 健康・福祉・人権 | 産業・しごと | 地域振興 | 京都の魅力・観光

ここまでが共通メニューです


サイト内の現在位置です: 京都府トップ農林水産業海洋センター

3.ホンダワラの海面養殖技術
 
立体撹拌育成装置に収容された種苗は、1年程度育成すれば主枝が伸長し、生長の良いものでは気胞を形成し始めます。8月に10〜30 cm程度に種苗が生長すれば、海面養殖用に沖出しできます。海面での養殖方法は、中層延べ縄方式と呼ばれるものです(図5、写真5)。この方式では、ホンダワラ種苗を取り付けた1本の養殖ロープの両側を土俵や錨で海底に固定します。そして、養殖ロープがホンダワラの生育に適した水深になるようブイの浮力で調整して、収穫時まで種苗を育成します。

図5 中層延べ縄方式でのホンダワラ養殖
図5 中層延べ縄方式でのホンダワラ養殖

写真5 中層延べ縄方式で育成中のホンダワラ種苗
写真5 中層延べ縄方式で育成中のホンダワラ種苗


(1)養殖に適した場所
 
波当たりの強い場所では、生長したホンダワラが切れて流れてしまいます。また、養殖資材も大掛かりなものになり経費がかさみます。できるだけ波あたりが弱く、しかも潮通しの良い場所が養殖場所として適しています。底質が岩盤や転石の場所では、他の海藻が生長してホンダワラの生育に悪影響を及ぼす場合がありますので、水深の浅い海域では砂地の海底の方が養殖場所に良いでしょう。また、淡水の流入や浮泥(ふでい)と呼ばれる懸濁(けんだく)沈降物は、ホンダワラの生長に悪影響を及ぼしますので、できるだけそれらの影響の少ない海域を選ぶ必要があります。

(2)種苗の取り付け
 
立体撹拌育成装置で育成された種苗は、養殖用の網地に取り付けて沖出しします。種苗の茎から複数の主枝が伸長しているので、それぞれの主枝を網地の別々の網目に差し込んで、網地を細長い袋状にします(写真6)。網地1mあたりに20本または10本の種苗を等間隔に取り付けます。網地は5〜10m位の長さものが、後の取り扱いが楽になります。大勢で作業すれば、比較的短時間で取り付けることができます(写真7)。種苗を取り付けた網地(種苗網)は、水槽に収容するなどして種苗が乾燥しないように気を付けて養殖場所に運びます。短時間であれば、クーラーボックスに入れて海水で濡らした布などをかぶせても良いでしょう。

写真6 種苗を取り付けた網地(種苗網) 写真7 網地への種苗の取付作業
写真6 種苗を取り付けた網地(種苗網) 写真7 網地への種苗の取付作業
(3)養殖施設の設置と種苗網の取り付け
写真8 種苗網を取り付けながら養殖ロープを投入している様子
写真8 種苗網を取り付けながら養殖ロープを投入している様子
 養殖場所の波浪や潮流の強さに応じて、施設を安全に固定するのに必要な錨の大きさや土俵の数が決まります。波の穏やかな場所では比較的簡単な資材で養殖施設を設置できます。例えば、竹野漁港内の施設では、25mの養殖ロープの両側をブイ1個ずつ、土俵(約30kg)3俵ずつで固定して、中央にブイ1個と土俵2俵を投入しています。
 設置方法は、養殖施設の片側を固定して養殖ロープに種苗網を取り付けながら海面に投入します(写真8)。ロープの張り具合とブイの浮力を調整して、養殖ロープができるだけ一定の水深に設置されるようにします。養殖ロープが長い場合には、複数のブイを取り付けたり、ロープが左右に大きく振れないように施設の中間を土俵で固定したりします。
次のページへ

前のページへ

目次へ

ページの先頭に戻る

お問合せ先一覧 | サイトマップ | ご利用案内 | 個人情報の取扱い | 著作権・リンク等 | このサイトの考え方

Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.