ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生生物昆虫類 > タンバコクロコメツキ

昆虫類のアイコン昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 コメツキムシ科

タンバコクロコメツキ

Ampedus (Ampedus) tamba Kishii, 1976
京都府カテゴリー

要注目種

2002年版 要注目種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

掲載項目の解説をみる

選定理由

タイプ産地:美山町芦生研究林。

形態

体長6.0~8.5mm。強固で細長く平行状で筒型に近く、光沢は極めて明瞭。黒色で触角第2・3節と腿節・脛節は多少とも褐色で?節は淡色。メスの貯精嚢内の刺状突起は太く強固な10~16本位と小型で短い2~6本が一塊となる。コクロコメツキ類は雌雄の生殖器構造が、他の大型のクロコメツキ類と著しく異なるが、外部構造では大きさ以外よく似ている。本種はチゴコクロコメツキA. chigo KishiiやワタナベコクロコメツキA. akihikoi Kishiiに外形では見分け難いが、雌雄の生殖器構造からは明瞭に区別できる。チゴコクロコメツキは兵庫県篠山市雨石山原産で、メスは未知。ワタナベコクロコメツキは岡山県川上村西山原産で、メスの貯精嚢内の刺状突起は基部で大小2つの刺に分岐した長く鋭い突起が8個位ある。

分布

北海道から兵庫県までの多くの地域と愛媛県、高知県の両県から知られる。

◎府内の分布区域 中丹地域、京都市・乙訓地域。

生態的特性

5~6月頃多くの葉上、花上で採集されているが、詳細は不明である。

生息地の現状

これまでの記録は山地なので、このままの状態で維持されるなら安定であろう。

その他

日本固有種

文献 Kishii(1976b、1987、1992、1999)

執筆者 岸井尚(加筆修正:水野弘造)

トップページ野生動物昆虫類 > タンバコクロコメツキ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る