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京都府レッドデータブック2015

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片波川源流域かたなみがわげんりゅういき京都府自然環境保全地域(平成11年3月30日指定)

場所

京都市右京区京北上黒田町・下黒田町・宮町、左京区広河原菅原町 地内

指定面積

106.63 ヘクタール(右京区98.62ヘクタール、左京区8.01ヘクタール)

指定理由

京都市の北部に位置する片波川源流域は、古くから御杣御料みそまごりょうとして守られてきたと伝わる府内でも数少ない原生的な自然環境が残る地域である。特に立地条件の厳しい稜線部のチャートの露出する岩崖上に局地的に成立している植生は自然度が高く、一体にホンシャクナゲの巨木や古木も見られるなど、貴重な自然が残されている。また、伏条台杉ふくじょうだいすぎと呼ばれるアシウスギの巨木は一本の根株から複数の幹が立ち上がった特異な形態を有するもので、北山地域特有の自然景観を象徴する巨木群を形成している。このようなすぐれた自然環境を保全するため、保全地域に指定している。

主な規制内容

特別地区:35.60 ヘクタール(右京区33.04ヘクタール、左京区2.56ヘクタール)
(位置)保全地域の区域のうち、北側の稜線部付近

野生動植物保護地区:35.60 ヘクタール
(位置)特別地区と同一の区域
(採取禁止動植物)アシウスギ、イケマ、イヌブナ、イワウチワ、ウラジロガシ、 エゾユズリハ、キヨスミヒメワラビ、クリ、コミネカエデ、デワノタツナミソウ、 ミズナラ、ヒカゲツツジ、ヒトツボクロ、ヒノキ、ヒメコマツ、ブナ、ホンシャクナゲ、エゾハルゼミ、ヒサマツミドリシジミ、ヒダサンショウウオ、フジミドリシジミ、ムカシトンボ、ムカシヤンマ
(植物17種、動物6種、計23種)

普通地区:71.03 ヘクタール(右京区65.58ヘクタール、左京区5.45ヘクタール)

植生の概要

本地域では、チャートなどの基岩が露出した岩角地などに見られるホンシャクナゲとヒメコマツやヒノキなどの針葉樹からなる群落と巨大なアシウスギの伏条台杉が群生するアシウスギとイヌブナの混交林、二次林のクリ-ミズナラ群落が分布している。
◎文献:片波川源流域京都府自然環境保全地域指定書及び保全計画書 平成11年 京都府

 

伏条台杉「大主杉」
伏条台杉「大主杉」
伏条台杉「大櫓杉」
伏条台杉「大櫓杉」

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