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人権口コミ講座 152

感染症に関する差別・偏見をやめよう

公益財団法人 世界人権問題研究センター理事長 神戸大学名誉教授

坂元 茂樹

感染症に関する差別・偏見のない社会に

新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)は、この病気が感染症であることから、社会不安を増大させ、感染者や医療従事者だけでなく、その家族に対しても不当な差別や誹謗(ひぼう)中傷、ハラスメントなどを生じさせました。人は誰でも病気にかかります。ある病気にかかったからといって、人は差別されてはならないし、排斥されてはなりません。

こうした差別事象が起こる背景には、個人の心理的プロセスがあります。心理的プロセスとは、目に見えないウイルスに感染する危険を恐れるあまり、可視化された存在である感染者や医療従事者を脅威と捉え、これを嫌悪し、排除し、拒絶するという個人の心理と行動です。こうした心理や行動がコロナ差別に結び付きました。

恐れるべきはウイルスで、人ではない

われわれが恐れるべきはウイルスであって、人ではありません。ウイルスに感染した人や、感染していた人を差別してはいけません。正しい知識を持って、正しく恐れる必要があります。ウイルスを恐れるあまり、病気になった人を思いやるという、ごく当たり前の人間性が失われてしまわないようにする必要があります

◎令和5年1月発行の「人権口コミ講座24」の内容を加筆・修正し、再掲載しています。

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