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令和2年4月3日知事記者会見

新型コロナウイルス感染症に係る学校再開について

知事

はじめに、私から知事としての見解を申し上げたいと思います。

4月1日(水曜日)に文部科学省から臨時休業の実施に関するガイドラインの改訂についての通知がございました。通知では、政府の専門家会議では「感染拡大警戒地域」においては地域内の学校の一斉臨時休業も選択肢とされたことを踏まえて、自治体の首長が地域全体の活動自粛の強化の一環として学校の設置者に臨時休業を要請することが想定されておりまして、この場合、他の社会経済活動の一律自粛とあわせてその効果が発現されるように学校休業の留意が必要とされております。

昨日の京都市長との共同会見で、府内は「感染拡大警戒地域」に近い「感染確認地域」ではないかと現在の府内の状況を考えていると申し上げました。今日も府内で新たに7人の感染が確認されまして、現時点では95名です。特に3月28日(土曜日)以降は海外渡航歴のある大学生に端を発する他府県をまたがるクラスターの発生によって感染拡大を確認しています。ただし、現時点では感染ルートや濃厚接触者が特定できておりまして、京都市と連携して昼夜を徹して積極的な疫学調査を進めております。従いまして、現時点においては地域全体の活動自粛を求める段階ではないと判断しております。

一方で、府立学校の臨時休業は3月3日(火曜日)の開始から1ヶ月となり、生徒の心身のストレスや家族の負担も非常に大きくなっております。先日開きました専門家会議の松井座長からも教育活動の再開は、児童・生徒の衛生管理等の意識を高めるためにも必要であるというご意見もいただいております。私としては難しく、苦渋の決断ではありますけれども、毎朝の検温などの健康確認や時差登校、部活を含めた密閉・密集・密接の回避など感染症対策を徹底していただくことなどを前提として新学期からの府立学校の臨時休業の延伸については要請をしないということといたしました。

これは、今後の感染状況と事態の進展によりましては改めて臨時休業をするということも選択肢としてあり得るということを十分に考えており、そうしたことも念頭に置きながら今後とも子どもの健康を第一に考えて、万全の対策を実施して参りたいと考えております。内容につきましては、教育長が説明されます。

 

教育長

それではお手元の資料に沿って府立学校の対応について申し上げます。

府立学校につきましては3月24日(火曜日)付の通知で感染症対策等を徹底した上で新学期から学級活動を再開する旨通知をしたところです。

その後、府内京都市以南の地域において感染の拡大が広がるなど状況の変化がみられるところでありますが、4月1日付で国の専門家会議の提言を受けて、新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドラインの改訂通知があったことから、この内容に基づいて当初の予定どおり新学期から学校を再開することといたしました。

ガイドラインにおいては、感染症が判明した学校の臨時休業の扱いを示されています。それと、感染者がいない学校も含めた地域一斉の臨時休業等について「感染拡大警戒地域」を対象にではありますが、知事からお話がございましたような地域全体の活動自粛を強化する一環としての学校の臨時休業の要請、そしてそれと共に時差通学等の学校運営上の工夫を行うことといったことが示されています。

現時点では府立学校の児童生徒や教職員の感染が確認されていないこと、また知事が申し上げられたように、現状では「感染拡大警戒地域」には当たらないと考えられること、さらには学校休業による学習等への様々な影響、子どもの心身への影響を考慮して再開をすることといたします。

再開にあたりましては、以前にも通知しておりますが、感染症対策を再度徹底するということが大切です。その中で、ガイドラインも踏まえて、京都市以南の地域の高校において、例えば授業時間を1コマ40分に短縮し、始業時間を遅らせること等により通勤ラッシュを避けるための時差登校の工夫も求めることといたします。

また、教育活動の一環の部活動につきましては、春休み期間と同様、引き続き自校内の活動に限ることや活動時間を2時間以内とすることなど条件を付すことといたします。

なお、並行して市町(組合)教育委員会に対して国のガイドラインを踏まえ府立学校の対応を参考に適切に対応するよう依頼をいたします。

最後に、現在の府内の感染状況は非常に厳しくなってきていることも踏まえまして、再度の休業を求める可能性があること等、一層の警戒感を持って学校運営に当たるように求めてまいります。

 

知事

私立の小・中・高等学校の再開について一言申し上げたいと思います。

各学校におかれましては、府の教育委員会や各市町村の教育委員会の対応を踏まえて充分にご検討頂きたいと考えておりまして、学校活動の再開をされる場合には、文科省のガイドラインに従って密閉、密集、密接の3条件を徹底して避けていただくと共に、生徒や教職員の日々の健康管理など感染症対策を厳重に実施していただきたいと考えております。

府内の私立の学校では、他府県から通学する児童生徒が多い学校もありますので、再開の検討につきましては各学校の設置者の方が他府県の動向も含めて慎重に検討を行っていただきたいと考えております。公共交通機関を比較的多く利用している等の特徴を持つ学校が再開をされる場合は、時差通学や分散登校等の導入についてもご配慮をお願いしたいと思います。いずれにしても児童生徒の安心・安全を守るためですので、私立学校も含めてオール京都で万全を期してまいりたいと思っています。

 

新型コロナウイルス感染症に係る学校再開について(PDF:521KB)

 

主な質疑応答

(危機管理部、文化スポーツ部、健康福祉部、教育庁)

記者

府立学校の高校や特別支援学校以外の小中学校は、市町村やそれぞれの教育委員会の判断となるのか。

教育長

そうです。私どもから府の対応を示しますが、基本的にはガイドラインを踏まえてどう判断するかは個々の市町村教育委員会に委ねられます。

 

記者

感染が拡大しつつある井手町は、他の自治体と違う対応が求められると思うがどうか。

 

教育長

既に井手町は再開を延期し、4月14日(火曜日)まで休業されると聞いています。

 

記者

延長は小中学校含めてか。

 

教育長

小中学校を合わせてです。

 

記者

京都市「以北」「以南」ということだが、分ける判断基準は何か。

 

教育長

高校生の通学は、京都市内は様々な公共交通機関を使って、また南部はJRを使う通学生が多い実態があります。過密の度合いや今の感染拡大状況を考えても、そちらによりリスクがあると考えているため、時差登校等を考えていただきたいと思います。

 

記者

知事の話の中で衛生意識を高める必要だとあったが、呼びかけに留まらないプラスアルファの取り組みをするか。

 

知事

専門家会議の松井座長の話は、趣旨はごもっともで教育長にもつないでいきたいと思います。高校生は活動的な面もありますから、生徒に新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためにはどのようなことが必要か改めて意識を徹底してもらい、家に帰って家族の方たちにそうしたことを広めてもらうようなこともあるかもしれません。

まずは、生徒たちに正確な知識と予防策の徹底を教育委員会でご検討いただければありがたいと思います。

 

記者

マスクや消毒液が不足する状況の中、府として学校に配備を進めて衛生管理に努めるなどの対策はするのか。

 

教育長

マスクは先頃、文部科学省から手製の作成方法のお知らせがあり、私どもの学校でも取り組んでいます。消毒液は近く、教育委員会から各府立学校へ送る予定にしております。

 

記者

再開を喜ぶ人もいると思うが一方で、人に集まるところに行く不安もある保護者や子どももいると思うが、心理的負担へのケアは考えているか。

 

教育長

もちろん不安を感じるお子さんや保護者はいらっしゃると思います。心理的なケアはスクールカウンセラーの活用が考えられます。国の判断として合理的な理由があって、不安を感じて学校に行けないときの欠席の扱いに対する判断もあるようなので、そうしたことも踏まえて適切に対応したいと思います。

 

知事

私立の学校についても、学校が再開しても住まいの地域の状況によって生徒を通学させないと家族を含めて判断をした場合も、欠席の扱いにしないことを文部科学省から確認しておりますので、それも含めて周知していく必要があると思います。

 

記者

知事の現状認識として、「感染拡大警戒地域に近い感染確認地域」という話があった。それを聞くと保護者から「だったら休みにしてもいいじゃないか」という意見もあると思うが、あえて再開する理由は。

 

知事

「感染拡大地域に近いところ」というのは、昨日の会見で3つのカテゴリの中でどれかと聞かれてお答えしたのですが、「感染確認地域」は非常に幅が広いということで申し上げました。今感染者がたくさん出ていますが、基本的には大学生を由来とするクラスターの発生で、感染ルートや濃厚接触者がほとんど追えている状況ですので、感染経路が不明の方が増えている状況ではないということがあります。そこできちんと封じ込めをして、感染拡大を防いでいきたいという状況です。人数の状況よりもより封じ込めのターゲットがはっきりしているということです。

再開は難しい判断ですが1ヶ月という休業期間ですので、生徒たちのストレスやご家族の負担も大きくなっていること、松井座長のご意見もありましたので、衛生管理・感染予防対策を徹底した上で再開することが現時点の状況からすればふさわしいということでお願いしました。

どうか府民の皆様、生徒、ご家族のご協力を得ながら衛生管理・感染拡大防止に万全を期してまいりますので、お互い協力しながら子どもの健康、安心・安全を守っていきたいと思います。

 

記者

「封じ込め」と言う言葉があったが、封じ込めの状況はどのような認識か。

 

知事

治療法はないわけですが、追いかけて行ってさらにクラスターを発生させないということで、毎日出ている陽性者はほとんどクラスター由来の陽性者です。これを追える限り徹底して追うということです。これは時間と手間の戦いですが、これだけ出ているということは感染ルートの追跡がそれなりに効果を出していると思います。一人を追えばまた次の一人が出て、根気と手間のいる作業ですが、現場は全力を尽くしていますので効果が出てきていると思います。

 

記者

一コマの時間の短縮や遅らせるということの説明をいただきたい。また各学校によって柔軟な対応はあり得るか。

 

 

教育長

高校の1コマは普通、50分で授業をやっていますが、それを10分縮めることで、例えば6コマでしたら1時間浮いてくる。その分始業時間を遅らせることができるということが可能です。ただし、これは一例ですのでこれに限ってやるということではなく、学校の中で工夫を考えていただくなどして、要はラッシュ時に子どもが通学しなくてよいような工夫をお願いしたいということです。

 

記者

再度の休校も選択にあるということだが、どのような条件で休校になるのか。

 

知事

国の専門家会議でも全体の社会活動の自粛等との兼ね合いもあるので、客観的な基準はありません。感染拡大の状況で感染経路が追えない不明な感染者が一定程度増加するとか、政府全体の対応とか、比較的感染拡大が進んでいる大阪・東京等の状況を総合的に勘案して判断したいと思います。私は要請する立場ですが、教育委員会の現場の兼ね合いもありますので、そこはよく意思疎通の上で最終的に判断したいと思います。

 

教育長

知事が言われたように地域一斉の臨時休業もありますが、文部科学省のガイドラインの中でも、感染者が教職員や生徒である場合は個別に考えるケースがあります。そういった場合に臨時休業を考えていくケースもあると思います。

 

記者

学校単独での対応か。

 

教育長

学校単独あるいは隣接学校含めていろんなパターンがあると思います。

 

記者

それはまた市町村独自の判断もあるのか。

 

教育長

府立学校の前提でお話しておりました。

 

記者

隣接している大阪との違いとは何か。

 

知事

大阪府は、政府の専門家会議では「感染拡大警戒地域」に明確に位置づけられているということと、具体の中身では全体の感染者数の増加もさることながら、感染経路が不明な感染者が一定程度の割合で増加しているところが違うと思います。「感染拡大警戒地域」と認定されていることが一番大きいと思います。

 

記者

「感染拡大警戒地域」と「感染確認地域」の区別がわかりづらいと思うが、知事は「感染拡大警戒地域」とは違うという認識をしているのか。

 

知事

それは、区分けとあてはめが必ずしもはっきりしていません。相互判断というのは、単に感染者の数だけでいけば一つの場所で見ればいいわけですが、「クラスター」にも2種類あって、例えばライブハウスは場所は特定できますが、名簿がないから追えない一方で、京都の大学由来のクラスターは根っこの名簿がかっちりしているので、感染経路を追跡しやすいクラスターです。私もどこかで線を引けばいいと思いますが、それぞれの地域がかなり広く地域差もあり、これから社会や経済に影響を与える判断をしていく場合に一律にするのがよいのかどうか、もう少し深く検討していかないとわからないと思います。都道府県レベルで全体を平均して本当にいいのかということもあると思います。大阪はコンパクトな地域で全体がかなり都市化されている地域ですが、府県単位で考え始めるとそういう要素も出てきます。今のところは、もちろん決めていただければと思いますが、カチッとは決められないと思います。

初めてのことで手探りのところはありますが、基本、学校の場合は子どもの健康を守るのにどうすれば一番効率的で有効なのかにしぼって考えるべきだと思います。

 

記者

生徒たちは待ち望んだ学校再開だと思う。知事から子どもたちへのメッセージがあれば。

 

知事

完全な形での再開ではありませんが、子ども本人や家族、それを支えていた地域の皆様に非常にご負担・ご不便をおかけしております。

各学校で再開の判断があれば、子どものストレスを取り除いたり、子どもの未来のために教育や活動の場を提供していただきたいと思います。ただし、感染予防のための衛生管理についてはぜひとも万全を期していただく、それが安心して登校できる全ての基礎だと思っているので、そこは大人の責任なので、教職員の方や保護者の方にご協力をお願いしたいと思います。

子どもたちも新型コロナウイルス感染症という我々自身も経験したことのないことを経験し、いろいろなことを学んでいると思います。心身のストレスの解消も一番ですが、病気や健康について今回改めて問題意識を持ってもらいたいと思います。

私としてはなるべく早くこの状況を終息させて、子どもたちのために今まで通りの日常を取り戻したいという思いで一杯です。

 

 

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