亀岡市長がセーフコミュニティに取り組むことを記者発表!
平成18年7月4日、亀岡市 栗山市長が定例記者会見で、「市民協働で、そして横断的、全体的に安全・安心のまちづくりを進める「セーフコミュニティ」を推進し、日本初のWHOセーフコミュニティの認証を得たい。」と発表されました。
亀岡市でセーフコミュニティ研修会開催
市長の定例記者会見の後、市役所市民ホールで関係部課長が集まり、セーフコミュニティに関する研修会が開催されました。研修会の概要は下記のとおりです。
1 栗山正隆 市長
- 冒頭、栗山正隆市長が「セーフコミュニティは、温かで安全・安心な「こころ交流」の亀岡にふさわしい取組であり、府の「人・間(にんげん)中心」の京都づくりにも通じるもの。この取組を積極的に進め、日本初のWHOセーフコミュニティの認証取得に向けて頑張りたい。」と挨拶されました。
2 後藤慎一 京都府企画環境部理事
- 京都府企画環境部の後藤理事が、「セーフコミュニティは、けがや事故は偶然の結果ではなく、予防できるということを理念に実施するもの。この取組を導入することにより、行政だけではなく、安心・安全に対する住民の皆さん自らの行動・意識喚起にもつながる。今まで進めてきた取組を、横断的、全体的に進めていくことが大切」と挨拶しました。
3 セーフコミュニティについて 渡邊能行 京都府立医科大学大学院医学研究科研究部長
- セーフティ・プロモーションを展開する地域をセーフコミュニティという。セーフティ・プロモーションは事故や傷害をターゲットに、安全をもたらし、維持するために、個人、地域、政府、企業やNGOなどを含む組織等によって応用されるプロセス。
- このプロセスは、安全と関連する行動だけでなく、環境や構造を変えていくことも含み、それは、保健部門だけでなく、様々な分野からのアプローチに基づくもの。
4 GISとセーフコミュニティについて 中谷友樹 立命館大学文学部地理学科助教授
- セーフコミュニティにおけるGISは、様々な避けることができる外傷リスク(健康・犯罪・災害)を場所に基づいて、総合的に考え、共有することができる情報基盤。
- 疾病、事故、犯罪、災害はある「場所」(地理的位置・範囲)において発生するまたは発生しやすく、GISは優れた情報整理箱、分析ツール、コミュニケーションツールとして有効。
5 セーフコミュニティの推進とアクションプランについて 大里茂美 京都府企画環境部企画参事(計画・府民参画担当)
- セーフコミュニティの先進地であるスウェーデンでは、外傷で受療する患者数が約3割減少した実績があり、もし京都府でこれが実現すると大幅な医療費や介護費用の削減が期待できる。
- また、府で今年度アクションプランを検討し、セーフコミュニティの推進方策を検討するとともに、市、市民、府の協働によって進めていきたい。