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株式会社FKAIR(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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第1回AI・人工知能EXPO出展

(掲載日:平成29年6月30日 ものづくり振興課)

第1回AI・人工知能EXPOにご出展の様子はコチラ

人間と共存する機械を目指して

(掲載日:平成29年2月15日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)

 株式会社FKAIR (旧 藤崎京都人工知能研究所)(京都市)の尾藤ディレクター様にお話をおうかがいしました。。

本物の人工知能を!

藤崎電機株式会社様が昨年設置されたのですよね。

尾藤) 藤崎電機は徳島に本社があり、プラント設備の製造や太陽光発電の設置等を手掛けています。私自身は、他の外資系企業などで勤務してきたのですが、縁あって入社するとともに社長にAI(人工知能)の事業計画を持ち込み、昨年3月、この藤崎京都人工知能研究所「FKAIR(エフケアー、Fujisaki Kyoto Artificial Intelligence Research Institute)」を設立しました。


藤崎電機株式会社

―FKAIRではどんな事業を実施されていますか?

尾藤) まず1つは、優秀な研究者に活躍の場を提供することです。京都に本拠を構えた理由にも繋がるのですが、京都大学との共同研究をはじめ、専門性の高い人材を集めていままでの世の中になかったインパクトのあるアウトプットを創出する機能を担ってまいります(笑)。


FKAIRの入居するKRP6号館

―そうなのですね。

尾藤) もう1つが、人工知能サービスの提供です。既存の開発ツールを使ってというところも多いのですが、当社は「本物のAIを」という目標の下に事業を進めており、最終的には「人間と共存するロボット」を作っていきたいと考えています。そのためのロードマップとして、再生可能エネルギー分野の予測診断サービスからスタートし、次に人間行動のダイナミクス予測、そして、感情を持つ人型ロボットの研究開発、汎用人工知能へというプランを持っておりますが、当初の想定以上にスピードを上げて進めているところです。

フロー図:機械学習による予測診断サービス→FA/パーソナルAIなど→ロボティクス

AI発電予測搭載クラウドサービス「O&Mエナジーエージェント」

―開発中のプロジェクトは明かせないと思いますので、最初の頃に発表されたAI発電予測搭載クラウドサービス「O&Mエナジーエージェント」について、少しご紹介いただけませんか。

尾藤) 太陽光発電設備のオペレーション、メンテナンスに便利な5つの機能を提供するクラウドサービスです。5つの機能とはカレンダー、点検表入力・管理・出力、発電データのグループ監視、発電予測による不具合の検知と保守点検の作業計画の策定、そして、駆けつけサービス業者検索です。

―発電予測をするメリットは何でしょうか?

尾藤) まず、太陽光発電モジュールに不具合があった場合に早期発見ができるということですね。また、太陽光発電にも法定点検があるのですが、予測に基づき発電量の少ない時に点検日を設定することで、点検による発電ロスを最小限に抑えることができます。そして、電力の需給バランスの最適化や、売電収入を措定したアセットマネジメントへ活用できることも発電予測がもたらす大きなメリットですね。

「O&Mエナジーエージェント」の強みについてはいかがでしょう?

尾藤) 統計処理による従来の発電予測と異なり、人工知能(ニューラルネットワーク)を用いてより精度の高い発電予測ができ、予測精度は業界No.1クラスです。当日~翌日の「短期予測」、翌日~4日後の「中期予測」、翌日~15日後の「長期予測」という3段階での予測が可能です。またそれに加えて、各メーカーのシステムを載せることができる汎用性を有していることも大きな強みです。そうしたシステムからのデータが集まり合わされば、さらに予測精度が高まりますし、高度なサービスや異分野への応用にも繋がっていくわけです。

―素晴らしい。さて、最後に今後の展望について、少し教えてください。

尾藤) 先ほども申しましたとおり、想定以上のハイペースでロードマップを進め、人間と機械の融和、地球と地球外環境の保全管理など「100年後のこどもたちのために」をモットーとして、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

 

今後の展開が楽しみです!

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