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株式会社カンブライト(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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日本の食を海外へ 「世界最小クラスの缶詰工場」の挑戦

(掲載日:平成30年3月7日 聞き手・文:ものづくり振興課 大空)

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 株式会社カンブライト(京都市中京区)の井上和馬代表取締役社長様にお話しをお伺いしました。

テレビを見て起業 ~運命的な缶詰づくりとの出会い~

-御社の概要について教えてください。

井上)弊社は、缶詰や瓶詰、レトルトパウチといった常温で長期保存できる加工食品の開発支援を行う、創業3年目のコンサルティング会社です。
 弊社の強みは、缶詰を小ロット(1~200個単位)で試作できる設備を全て整えた、いわば、「世界最小クラスの缶詰工場」を持っていることです。この設備があることから、試作は10個、テスト販売に向けて200個の小ロットで商品化が可能。小さく作り、お客様の反応を得て改良を繰り返す。これにより在庫を持たずにリスクを抑えた開発が可能となり、6次産業化の事業支援などを行っています。

-「カンブライト」という社名、ユニークですね。

井上)世界で日本が誇れるものは「食」だと思いました。日本の1次産業を盛り上げるためには、世界の流通に日本の食文化を持って行かなければならず、長期保存に適しているのは缶詰しかないということで、「缶」で世界を「輝かせる」という意味を込めて「カンブライト」と名付けました。

-なるほど、分かりやすいですね。さて、創業3年目ということですが、創業に至る経緯を教えていただけますか。

井上)私は以前、IT企業でソフトウエア開発の仕事をしておりましたが、もともと「食」には興味がありました。そんな折、2015年6月、大阪府豊中市の自宅で偶然見たTV番組に、株式会社エイトワン(愛媛県松山市)という会社が、地方活性化を図る社会起業家を募集していることを知り、「日本の食を担う1次産業を盛り上げるためには、常温保存でき、世界へ輸出できる缶詰しかない」と思い立ち、すぐ応募して融資の約束をいただきました。
 その直後に、日本で数少ない包装食品工学科が設置されている東洋食品工業短期大学(兵庫県川西市)の社会人育成講習会(8~9月)の募集締切が前日であることを知り、翌日応募。缶詰の基礎を一から学び、2016年8月、錦市場の近くに本社と直営店「カンナチュール」をオープンしました。

-本当に偶然の一致というか、運命の出会いだったのですね。大阪出身ということですが、何故京都で起業されたのですか?

井上)当初は製造メーカーとして事業を開始しましたので、世界で缶詰という「食」を売るとき、メード・イン・京都というのが欲しかったのです。大阪のブランドより京都のブランドの方が、評価が高くなると考えたからです。

-メーカーから開発コンサルタントに転身ですか?

井上)はい、日本の食文化を世界に発信するには、私が開発コンサルタントとなり、日本各地の農業・漁業者や自治体、企業などの相談に乗って地域の食材を缶詰として商品化する支援を行うことで、より多くの事業(商品)を実現すべきだと考え、ビジネスモデルを製造メーカーから開発コンサルタントに転換しました。

 

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ソフトウエアの開発手法でこれまでにない「味」の追求

 -代表商品というか、一番人気の商品はどのようなものでしょうか?

井上)弊社の代表商品として、生カキ販売の株式会社マルト水産(広島県福山市)と共同開発した「牡蠣みそ」です。これは、瀬戸内海産の大粒カキを蒸した「珠せいろ」をミキサーで粉砕した後、缶詰にして120度の高温で調理。磯の風味と牡蠣の旨味がぎゅっとつまって、蟹ミソのような味になりました。他の調理方法とは火の入り方が異なるため、今までにない商品が出来、台湾への輸出も決まりました。

「牡蠣みそ」

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特許製法で旨みを残し濃厚な蒸し牡蠣を        黒のシックなパッケージ。
ペースト状にした新食材。磯の風味と牡蠣の      高級感のあるパッケージなので
旨みが口いっぱいに広がり、絶品です。         ギフトにも最適。

 

-御社の缶詰開発の特徴は?

井上)缶詰や瓶詰は、一般的に、原料選別→洗浄→食用以外の部分の除去→容器への詰込→調味液の注入→空気の排除→容器の密封→加熱殺菌→冷却→検査という製造工程で作られます。このうち、容器を密封して加熱殺菌する処理の本来の目的は、常温での長期保存を可能にすることですが、独自の味わいや食感も生み出されることから、弊社はこれを「真空高温調理」という調理法と捉えています。
 この調理法の考えのもと、私が元々ソフトウエア開発者であったことから、弊社の商品開発は、ソフトウエア開発のように、少しずつ軌道修正しながら開発する手法を取り入れています。
 小さく作り、臨機応変に改良を繰り返しながら商品を育てていく開発で、お客様の悩みを伴走者として一緒に解決しています。

 

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-最後に今後の展望について教えていただけますか

井上)弊社では、現在、毎月5件ほどの新規案件を受注しており、1案件につき4~5ヶ月かかることから、月間で20~30件ほど案件のやりとりが発生しています。これらのやりとりを通じて、缶詰等の食品の商品開発・製造管理・販路開拓のノウハウを蓄積しています。そして、それらのノウハウを詰め込んだ缶詰製造のソフト販売を計画しています。
 当社からノウハウを1次産業の生産者に提供し、それらの生産者をネットワークでつなげることで、日本の素晴らしい農産物や水産物を世界市場へパッケージ化して提供するスキームを構築したいと考えています。

 

-世界に日本の美味しさを届ける取組をこれからも楽しみにしています!

お問い合わせ

商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

monozukuri@pref.kyoto.lg.jp

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