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白糸酒造株式会社(京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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異色のコラボで製品のポテンシャルを引き出す酒蔵・白糸酒造

(掲載日:平成30年3月30日、聞き手・文:ものづくり振興課 小倉)

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 白糸酒造株式会社(宮津市)の宮崎企画部長にお話をおうかがいしました。

はじまりは村おこし

-御社の概要について教えてください。

宮崎) 弊社は、京都府宮津市江尻に事業所を構える日本酒・京菓子、工芸品などの販売ならびに企画開発を行う企業です。創業は明和4年(西暦1767年)、創業から250年を越える酒蔵で、現在従業員9名で皆様に親しまれる日本酒づくりを日々心がけています。

-創業250年!?その起源を伺えますか?

宮崎) 弊社が事業所を構える地区は、日本三景 天橋立の西側、伊勢神宮のふるさと元伊勢籠神社の近くで、成相寺、五重塔が顕在する成相山の麓に位置しています。現在は、観光を意識した事業展開を心がけていますが、始まりは村おこしだったと聞いています。私の先祖 宮崎佐平治は、代々村長を任される家系に生まれ、村人を護り、村を発展させていくことが使命だったそうです。村の主要産業は、農業でしたが、天候に左右され、飢饉に見舞われることも珍しくなかったそうです。そこで、宮崎佐平治が村人を先導し、村を挙げての酒造事業が始まったそうです。酒造は、酒米の水稲から醸造まで人手が必要となり、その酒を売れば利益が生まれるため、この酒造事業と村人の暮らしを護り、村を発展させようと舵を切ったと聞いています。

酒蔵 × 観光 × アニメ

-どのような商品を企画されているのでしょうか?

宮崎) 弊社は、ビール類の卸とコラボ商品の売上げで利益を挙げています。現在、自社での醸造は行っていないのですが、アニメと日本酒、果実酒を組み合わせ、キャラクターをイメージしたパッケージや風味などのオリジナル商品を協力いただいている酒造さんと共に製造しています。

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-日本酒とアニメ、面白いですね!何がきっかけだったのでしょうか?

宮崎) 弊社の先代(私の父)は、当時、観光協会の会長を務めており、天橋立界隈の観光振興に携わっていました。なかなか観光客が集まらず、“どうすれば人を集められるのか?”と質問された私は、“コスプレ”だとひらめきました。私は、学生の頃から、趣味の延長で絵描きや声優、脚本製作のバイトやバンド活動を行っていました。個人的にはアニメにもとても興味があり、業界情報や関係者との繋がりを持っていました。その当時は、コスプレイベントが各地で盛り上がりを見せ始め、天橋立でもコスプレイベントを開催すれば必ず集まると確信がありました。そこで、アニメやコスプレ関連イベントの開催や企画をするため、一般社団法人GO-TAN!を立ち上げました。それを期にお酒とアニメのコラボ商品の企画・販売を本格的に始めました。

-なるほど!知識や経験が商品開発に活かされているのですね!

宮崎) はい、学生の頃の経験から、アニメ業界との繋がりもできて商品企画の話を進めるのにとても役立っています。それに加え、私自身がアニメやコスプレ文化の普及したいという思いがあるので、商品開発にも熱が入ります!!

業界通だから実現した商品開発!

-アニメとのコラボ商品と聞くと他社製品もあふれているように思うのですが、勝算あったのでしょうか?

宮崎) はい、近年、成人女性のアニメ関連消費が増加しています。アニメが入り口になって、お酒の消費が狙えると考えました。また、コスプレを楽しむコスプレイヤーにもアニメコラボ商品の消費は必ずあると読んで展開しました。白糸酒造の商品展開と一般社団法人CO-TAN!の活動が相乗効果で良い結果になりました。1番の勝算は、弊社が酒蔵だったということです。アニメ業界は、菓子類のコラボ商品やフィギュア商品などが多い。そのため、菓子製造業者や樹脂加工業者との商品企画はよくあるのですが、気を使用したコラボ商品はほとんどありませんでした。弊社が酒蔵であったことで、桝や菰樽を製造する業者との繋がりがありました。そこで、木材を使用したコラボ商品を展開しました。桝や菰樽、札などにアニメキャラクターやイメージをあしらい、また、アニメの登場人物を彷彿とさせる風味のお酒とセットで販売、これらの商品の評判がとても良かったです。私自身のアニメ業界の知識も強みでしょうか(笑)。

-アニメやコスプレと聞くと、限られた“オタク”向けの商品という印象を受けるのですが、商品の需要拡大のために工夫などされているのですが?

宮崎) 一昔前なら、確かに限られた“オタク”向けの商売だったかもしれません。しかし、近年、アニメは老若男女に親しまれています。テレビやネットでもアニメの放送は、約2ヶ月ことに変わっていきます。人気漫画のアニメ化や実写映画化も増え、多くの人に親しまれているので、お客様の数が少ないという意識はありません。私が気をつけているとことは、いかに商品企画から市場投入を短期間で行えるか、いかにタイムリーなタイミングで商品展開できるか、ということです。

-時間勝負ということですね?

宮崎) そうですね。メディアの影響力は大きいですから、世間で盛り上がっているタイミングやテレビ・ネットで配信されているタイミングで商品展開することが大切です。1ヶ月に最低1度の商品更新を心がけています。

-それを実現できる秘訣はなんですか?

宮崎) アニメ製作業者様や出版社様と築き上げた信頼、これまでに製作してきた実績の賜物でしょうか(笑)。これまでに、50作品500アイテムを越える商品を企画・販売してきました。その経験も活かされていると思います!

-最後に今後の展望について教えていただけますか。

宮崎) アニメ業界は、酒や木材加工の知識がないので、弊社に蓄積している技術、実績を活かして、商品展開していきたいと考えています。これまでに実績のない企業様との商品開発を進め、展開範囲の拡大を模索しています。現在、海外への展開はできておらず、外国人旅行者などに750cc瓶を機内に持ち込んでいただき、土産として購入いただいています。今後は、輸出できるよう体制を整えたいと思っています。これまであった京都市内の店舗を閉鎖して、2018年の夏に京都市内の別の場所へ新店舗を開店させる予定にしており、新たな拠点として事業展開を計画しています。   

 今後の展開が楽しみですね!                                                                                                                                                                           

 

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商工労働観光部ものづくり振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

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