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平成28年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要について

平成28年12月2日
京都府建設交通部
指導検査課
075-414-5225

平成28年11月24日に開催された平成28年度第1回京都府公共事業評価に係る第三者委員会の概要は以下のとおりでしたのでお知らせします。

日時

平成28年11月24日(木曜日)午前10時から正午まで

場所

京都平安ホテル「平安の間」

出席者

  • 京都府公共事業評価に係る第三者委員会委員
    小林潔司委員長、岸田潔委員、黒坂則子委員、関根英爾委員、深町加津枝委員、水原有香子委員
  • 京都府
    建設交通部技監(土木担当)、理事、担当課長ほか

議事内容

対象事業

一般国道477号(西田大藪道路)社会資本整備総合交付金事業

  • 評価種別:再評価

  • 事業種別:道路
  • 事業主体:京都府
  • 施工箇所:南丹市

千々川広域河川改修事業

  • 評価種別:再評価
  • 事業種別:河川
  • 事業主体:京都府
  • 施工箇所:亀岡市千代川町

雑水川広域河川改修事業

  • 評価種別:再評価
  • 事業種別:河川
  • 事業主体:京都府
  • 施工箇所:亀岡市北古世町~下矢田町

大手川河川激甚災害対策特別緊急事業等

  • 評価種別:事後評価
  • 事業種別:河川
  • 事業主体:京都府
  • 施工箇所:宮津市鶴賀~小田

 

結果

  • 再評価に係る京都府の対応方針(継続)について、各委員から異議はなかった。
  • 事後評価について、当該事業の目的は概ね達成しているとの京都府の見解に異議はなかった。

傍聴者

  • なし

(参考)委員会での主な意見

一般国道477号(西田大藪道路)社会資本整備総合交付金事業

(委員)全体事業費の経過についてであるが、事業着手時点における約40億円から、前回評価時点において橋梁の橋桁本数を減らすこと等により、約28億円に削減できたと説明があったが、資料7ページの現地写真を見る限り、橋桁を減らして約10億円も削減できるような大きな橋があるとは思えないがどうか。
[京都府]橋桁の本数を減らすことでコスト縮減になったのは、既に完成・供用している「大藪工区」にある「夢かなえ橋」であり、7ページの写真は、現在工事中の「西田工区」の状況である。
「夢かなえ橋」は桂川を渡る橋長の長い橋梁であり、橋桁を少なくすることで、大幅なコスト縮減が可能となったもの。
(委員)切土斜面の吹付緑化を行うとあるが、どのような内容か。
[京都府]切土斜面を切った土のままにしておくと風雨により表面が劣化する恐れがあるので、植物の種子等を吹き付け植物を繁茂させることで劣化を防ぐもの。

千々川広域河川改修事業

(委員)当面目標流量断面図で、改修後の河川が改修前に比べて拡幅となっているが、元々あった農道はどのようになったのか。
[京都府]ご質問の通路は、河川管理通路といい、河川の維持管理のために必要となるもの。引き続き、河川の維持管理に必要な通路なため、同じような形で通路を設けている。
(委員)千々川に生息している魚がオイカワ、カワムツの2種類だけしか本当にいないのか。
[京都府]代表種として、オイカワとカワムツを記載しているが、近傍の桂川本川を含めると、ドジョウ、ニホンウナギ、メダカなどが確認されている。
(委員)魚道が具体的にどのように設置され、どのような効果があったのか。
[京都府]確認されているオイカワ・カワムツを対象とし、千々川-17の写真1.のような形の魚道を設置している。また、設置の効果については、現段階では調査ができていない。今後、フォローアップ調査を実施してまいりたい。
(委員)代替案の遊水地案について、最近では継続して田畑として利用されていないなどの状況がある。その中で、周辺の土地利用の状況を考えながら面的に改修する方法もあると思うがどうか。
[京都府]遊水地案であるが、現在、田畑として利用されており、遠い将来としては分からない部分もあるが、現段階において経済性等からも河道改修を行う現計画案が妥当だと考えている。
(委員)「南丹ふるさとの川愛護事業」について、具体的な運用はどのようになっているのか。
[京都府]地域の住民や企業の方に、年間計画をたててもらい、河川の清掃や除草などのボランティア活動をしている。また、活動を通して河川への愛着を持っていただきたいと考えている。
(委員)千々川を改修することにより、桂川本川への流入が大きくなるが、桂川本川の改修との関係についてどうのようになっているのか。
[京都府]千々川の改修を進めることにより、下流への影響がないように、上下流のバランスを考慮して改修を進めている。
(委員)代替案の比較で遊水地案の事業費が37.4億円となっているが、用地費はいくらか。
また、地権者の同意が必要となるが、用地を買収するのではなく、遊水地として使用した後に補償するという検討はされてないのか。
[京都府]用地費の詳細は今、持ち合わせていないが、用地買収をするのではなく、地役権を設定した場合、地役権の設定は、一般的に用地費の3割~4割をまずお支払いし、水に浸かる度に補償をするという形となり、事業費の比較ということからすると、河道改修をする現計画案の方が経済的であると考える。
(委員)千々川の改修は、2段階での改修となり時間がかかるが、桂川本川も含めて、いつ頃に改修が完了するのか。
また、桂川本川の改修が早期に完了するように、国への要請を行って欲しい。
[京都府]千々川の支川区間については、今後は下流から1月30日年規模確率での改修をすすめていく、改修完了まではまだ少し時間がかかる。また、桂川本川であるが、下流の嵐山地区との上下流のバランスを考慮しながら、改修を進めているところである。
[京都府]国の管理区間である嵐山周辺については、国だけではなく府・市も一緒になり改修に向けて調整をしているところである。
(委員)代替案について、経済性だけではなく、地域の生態系への影響などを考慮して、検討して欲しい。
[京都府]現在、府内各地で河川改修と遊水地等の貯留施設を設けて、総合的な治水を考えているところであるが、本河川改修においては、用地買収も完了しており、遊水地案へ変更することの方がデメリットが多いと考える。今後は、委員のご指摘のあったとおり、計画策定において、いろいろな治水の組み合わせを検討してまいりたい。

雑水川広域河川改修事業

(委員)流下能力図等を含め、桂川本川の改修状況との関連が分かるような表現にしていただきたい。
[京都府]今回、支川単独の説明であり、このような表現となっているが、今後は今回のご意見を踏まえ、桂川本川との関連がわかるような表現となるよう検討したい。
(委員)代替案の放水路案について、地下河川について維持管理が困難とされているが、洪水対策としては有効と思われるが、そのあたりの考えを教えていただきたい。
[京都府]地下河川であるが、東京都や大阪府で整備されているものは、大断面であり維持管理をするのに人が入ることができるが、雑水川で地下河川を整備するとなると断面的にそれほど大きいものではなく、容易に人が入ることができないことから維持管理が困難と判断している。
(委員)自然環境について、河畔林の保全、水際の植生の保全と一般的な記載がされているが、具体的な対策を教えていただきたい。
[京都府]具体的な対策については、一部不十分であるかもしれないが、今後は今回のご意見を踏まえ、総論でなく各事業についてしっかりとフォローしていきたい。
(委員)「南丹ふるさとの川愛護事業」についても、どのように活用し、自然環境の保護に役立てているのか、また、市との協働とはどんなものなのか具体的な記載をお願いしたい。
[京都府]今後は今回のご意見を踏まえ、具体的な記載としたい。

大手川河川激甚災害対策特別緊急事業等

(委員)河川激甚災害対策特別緊急事業の費用負担率はいくらか。
[京都府]費用負担率は2分の1である。
(委員)宮津市の中心部や上宮津が浸かったこともあり、頑張って実施されたと聞いているが、流域治水とか土地利用や総合的な土砂管理のことも考えて実施されるとのことであったが、次の事業に繋がるものとなっているか。
[京都府]土砂管理については、山林の保全や砂防ダムと連携して進めるのが一般的である。河川激甚災害対策特別緊急事業では5年間という時間的な制約もあったので、もう少し時間があれば広域的な議論ができた。平成24,25,26年の被害を受けて計画を立てている箇所については、河川単独だけではなく、流域一体で対応することも今後検討していきたい。
大手川の改修は、短期間で集中的にできた成功事例と思われる。情報交換を行ったりして、事後評価の内容について、1つの事例として情報共有したい。
土砂管理に関して、近くにある天橋立が、近年、砂防事業の進展により土砂流出が抑えられて、砂浜が細ってきている。河口部に著しく堆積した土砂が天橋立に辿り着くには時間がかかり、サンドバイパスを実施しても時間と経費がかかる。土砂の総合管理については、学識者の意見を聞き、長い目で見ながら検討していきたい。

お問い合わせ

建設交通部指導検査課

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ファックス:075-414-5183

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