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平成29年度 微生物検査結果

京都府では、卵類や肉類、貝類等の畜水産物について、微生物汚染状況を検査により確認しています。検査によって微生物が検出された場合は、食中毒を予防することを目的に生産者や販売者等に対して衛生指導を行います。

サルモネラ属菌による食中毒事例は、卵類が原因食品となることがありますが、十分加熱調理することで防止することが可能です。府内で生産や流通する鶏卵や液卵等について、細菌検査を実施しています。


浅漬による食中毒事例が発生したことにより、漬物の衛生規範に基づき、府内で生産流通する浅漬の細菌検査を実施しています。


京都府北部地域が面する日本海沿岸では、カキが採取されています。冬場に多く発生するノロウイルス食中毒事例は、カキをはじめとする二枚貝が関与することがあります。この二枚貝は、中腸腺と呼ばれる部位にノロウイルスを溜め込む性質があるため、この汚染状況を確認しています。

平成29年7月から9月実施分

★大腸菌、腸炎ビブリオ

府内で生産流通する浅漬について、大腸菌及び腸炎ビブリオの検査を行いましたが、全ての検体において陰性でした。

検体の種類 検体数 製造所
浅漬 8 府内産(8)

 

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌について、府内産鶏卵の内部及び卵殻表面の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。

検体の種類 検査部位 検体数 生産地
鶏卵 卵内部 8 府内産(8)
鶏卵 卵殻表面 8 府内産(8)

 

平成29年10月から12月実施分

★ノロウイルス

府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しましたが、全ての検体でノロウイルスは陰性でした。

検体数 生産地 検査結果
4 久美浜湾(4) 陰性

 

サルモネラ属菌等

サルモネラ属菌等について、府内産液卵の検査を行いましたが、全ての検体でサルモネラ属菌は陰性でした。

検体の種類 検体数 検査結果(サルモネラ属菌) 検査結果(細菌数)
液全卵 2 陰性 30/g未満

 

【食鳥卵の成分規格】

1.殺菌液卵は、サルモネラ属菌が検体25gにつき陰性でなければならない。

2.未殺菌液卵は、細菌数が検体1gにつき1,000,000以下でなければならない。

 

平成30年1月から3月実施分

★ノロウイルス

府内産及び府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しましたが、全ての検体からノロウイルスを検出しました。

カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導を行いました。

検体数 生産地 検査結果
4 吉田地先(1)、舞鶴湾東(1)、青井地先(1)、久美浜湾(1) 全ての検体からノロウイルスG2を検出

 

★サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌、病原性大腸菌、カンピロバクター属菌、黄色ブドウ球菌

府内で狩猟、解体及び販売された野生の鹿肉について、上の食中毒原因菌について検査をしましたが、5検体中2検体から、黄色ブドウ球菌が検出されました。

鹿や猪等の野生鳥獣肉については、成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、引き続き、処理工程における衛生管理や加熱調理の重要性等について関係事業者等へ指導を行いました。

検体の種類 検査部位(検体数) 検査結果
鹿肉 鹿モモ(4)、鹿肉(バラ、スジ)(1)、 鹿モモ肉1検体及びバラ、スジ肉1検体から黄色ブドウ球菌が検出

 

お問い合わせ

文化生活部生活衛生課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

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seikatsu@pref.kyoto.lg.jp