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令和5年度 写真で見る丹後農業

普及計画3か年の年度末評価会を実施(12月19日)

 令和5年度普及計画年度末評価会を実施し、重点計画3か年及び1年間の普及活動成果と今後の展開の方向性等について、協議・議論を行いました。

 本年度の普及計画(重点計画:4課題、個別計画:1課題、調査研究課題:7課題)年度末評価会を実施しました。各担当者が1年間の活動に伴う普及対象の変化と現段階での積み残し、今後の展開方向等について報告し、濃密な議論を交わし、評価・検討を行いました。

 農産課の古道革新支援専門員から、「本評価会を受けて、重点計画については、チーム内で十分協議し残された課題を整理・分析した上で、次期3か年計画に活かして欲しい」とコメントがあった。普及センターでは、次期3か年計画策定に向けて生産現場のニーズと行政政策を加味しつつ、新たなプロジェクトチームを編成し活動を展開していきます。

プロジェクトチーム長による報告

京都における農業の未来を皆で考えるFuture Design(第2回)に参加しました。(12月12日)

 京都府の農業に関わる多様な立場の関係者(農業者・学識者・行政関係者)が一堂に会し、2023年の農業の現状を2053年に生きる未来人の視点で振り返り、将来に向けて農業分野で取り組むべき内容について議論を行いました。

 参加者8名が2班に分かれ、2053年を生きる未来人になった想定で過去(2023年)に取り組むべきであった課題(担い手確保・関係人口創出 等)を抽出し、意見交換を行いました。

 所属が異なる者同士ならではの意見交流が行われ、学識者からは「文化的側面から見て取り組むべき課題」について提起がありました。農業者からは「技術革新のみならず、地域の慣習の優れた部分に注目することも重要だと感じられた」等の感想が聞かれました。普及センターでは今後も普及指導機関の立場で、府内農業の未来を考える協議に参画する予定です。

 

​​​​​​"味くらべ大会"で「ぶり大根」に合う大根を選びました。(12月12日)

 普及センターは、伊根町の「ぶり」を活かした「ぶり大根」を新たな特産品とするために、今年度の調査研究課題としてぶり大根に合うダイコンの選定に取り組んでいます。

 伊根町内で試作してきた3品種のダイコンを使用したぶり大根の試食審査が行われ、「三太郎」が1位に選ばれました。普及センターは生育調査と収穫調査の結果を報告しました。

 参加者からは「ぶり大根を商品化したい。ダイコンを伊根町の新たな特産として打ち出したい」と今後の抱負が語られました。普及センターは今後も商品化に向けて支援していきます。

品種名を伏せて審査・投票

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丹後地域青年農業者ワークショップ(12月6日)

 丹後地域農業士会と普及センターが共催し、丹後地域青年農業者ワークショップを開催しました。

 株式会社地域法人 無茶々園 代表取締役 大津清次氏より「持続可能な農村は創られるか?無茶々園の48年の実践から考えられること!」と題して地域に根差した農業経営及び地域づくりについて講演をいただきました。この取組はこれからの丹後地域を盛り上げていく農業青年の地域振興についての機運を高める目的で行われました。

 参加者からは「農業をする上で地域コミュニティを大事にすることの大切さに気付けた」と感想がありました。普及センターは今後も農業青年の経営発展や相互協力に向けて支援していきます。

講演中の様子

みやづ産業フェスタで「都っとん(コットンフラワー)」をPR(11月26日)

 みやづ産業フェスタにおいて、丹後管内で生産が拡大しつつある「都こ っとん(コットンフラワー)」の消費拡大と新規栽培希望者の掘り起こしを目的に、フラワーアレンジメントの体験コーナーブースを出店し、コットンフラワーを用いたリースとスワッグ作りのワークショップを実施しました。準備した約50組分の花材ベースを使い切り、非常に盛況でした。

「都 みやこっとん」:京都府花き生産組合連合会員が栽培するコットンフラワーの商品名

 来店した宮津市内の農家の女性の中には、「以前からコットンフラワーを栽培してみたいと思っていた。来春からの栽培に向けて指導して欲しい」という有難い声も聞かれました。普及センターでは「都っとん」の生産拡大に向けて関係機関と連携し生産者及び新規栽培者への支援を強化していきます。

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京都府優良品種茶園品評会(11月17日)

 丹後管内の審査茶園2園(京丹後市久美浜町及び大宮町)において、生産者が見守る中、茶園の状態や管理状況等について審査を受けました。

 今回審査対象となった茶園の生産者だけでなく、他の生産者も勉強のために審査ほ場に足を運び、積極的に審査員へ質問を投げかけました。

 生産者の方からは「今後の茶園づくりのヒントを得られた」、「今後も良い茶園づくりに取り組みたい」等の声が聞かれました。

 普及センターでは今後も優良な茶園づくりに取り組まれる農業者の支援を行っていきます。

審査の様子

「宮津産やまのいも」の出荷はじまる(11月15日)

 宮津市の特産品である「やまのいも」の集荷が11月15日から始まり、出荷者全員で目合わせを行いました。今年は夏の降雨不足などにより、小ぶりで量はあるが等級が下がる傾向でした。なお、味や粘りといった品質は変わりないとのこと。選別されたやまのいもは箱詰めされ、京都市場中心に出荷されます。

 生産者からは「水不足で小ぶりになることが分かったので、来年はかん水に注意して頑張ろう。」といった声もあり、今年の反省を来年に活かそうとされていました。来年も同様の気候になる場合に備え、普及センターでも畝間かん水だけでなく、畝上部への省力的なかん水方法など品質向上の検討による支援を進めます。

目合わせ会の様子

 

 

宮津市農業委員会農地利用最適化推進会議にて普及センター活動内容を報告(11月14日)

 宮津市農業委員会の農地利用最適化推進会議にて、特産品のヒオウギ振興に係る普及センターの活動を報告しました。普及計画に位置付けた栽培技術の継承や省力・安定化、認知度向上に向けた取り組みを報告し、本年7月に花育として市内小学校で実施したヒオウギ紙芝居を参加者へ上演しました。

 ヒオウギについてあまり知っていない参加者もありましたが、ヒオウギの栽培方法や今後の展望についての質問があり、興味を引き出すことができました。今後もヒオウギ紙芝居の上演の機会を増やし、宮津市のみならず丹後の他地域でのヒオウギの認知度を向上させ、宮津市内での産地振興を図ることとします。

ヒオウギ紙芝居上演の様子

 

伊根町「うみゃーもん祭」でぶり大根をふるまいました。(10月22日)

普及センターでは、今年度の調査研究課題としてぶり大根に合うダイコンを選定するプロジェクトに取り組んでいます。

今回は、このプロジェクトを少しでも多くの方に知ってもらうことを目的として「伊根町のうみゃーもん祭」に出展しました。うみゃーもん祭当日は、ぶり大根を200食ふるまいました。

参加者からは「つゆがぶりとダイコンにしっかり染みていてとても美味しい」、「商品化してほしい」と声がありました。普及センターは今後も伊根町の生産者と一体となって、ぶり大根プロジェクトを進めるとともに、商品化に向けて支援していきます。

ぶり大根

丹後果樹研究同志会が山梨県へ視察研修を実施しました。(10月17日)

会員の技術研鑽を図るため、山梨県への視察研修が実施されました。果樹試験場と農業生産法人1件を訪問し、代表者や現地普及センターの方から山梨県の果樹生産の概要や栽培技術の特徴について説明を受けました。

果樹試験場では、県の有望品種、モモの台木の比較試験やY字仕立ての特徴、ブドウの長梢剪定と短梢剪定の比較について説明がありました。株式会社あぐりフルーツでは、県内の果樹経営の特徴や果樹栽培技術の研修を図るトレーニングファームとしての役割について説明がありました。

参加者は「多く使われている台木は何か」「短梢剪定が増えている理由は何か」など積極的に質問がされ、「コロナ禍でできなかった視察に行けて良かった」との感想がありました。普及センターでは、特産果樹の品質向上を図るため、今後も丹後果樹研究同志会の活動を支援していきます。

試験場での見学の様子

丹後果樹研究同志会「丹後くだもの品評会」が開催されました。(9月1日)

「丹後くだもの品評会」が開催され、初秋の味覚を代表する青ナシを中心に赤ナシ、ブドウなど35点の出品があり、知事賞のほか5点の入賞を決定しました。

本年度のナシは梅雨明け以降、高温乾燥が続き、果実肥大への影響が心配されましたが、出品されたナシは生産者の努力の甲斐もあり、外観・糖度とも優れたものが出品されました。

品評後の出品展示品の確認に訪れた生産者からは「入賞品のナシはとてもきれいな果実が揃っている」との感想があり、果実の色づきや形、大きさの揃いに刺激を受けている様子でした。普及センターは、輸出を含め高品質な果実生産を支援します。

外観に優れた糖度の高いナシが入賞

丹後特産物の強化発展に向けた取り組みを紹介。(8月24日)

  • 丹後農業研究所の施設公開で普及活動内容を農業者の方に公開展示しました。

令和5年8月24日に開催された丹後農業研究所の施設公開において、当所の普及活動(スマート技術等を取り入れた除草や収穫等の作業の省力・軽労化)の取り組みを展示し、来訪された農業者の方に説明するとともに技術を実体験していただきました。

来訪された農業者の方からは、紹介された内容・技術(除草機具や充電式運搬車、アシストスーツ等)は費用対効果に優れており、「普及センターの取り組みは軽労化につながるよい取り組みだと思う」という声や展示されている除草機を「すぐにでも買って帰りたい」といった声が聞かれました。普及センターでは今後も巡回指導や講習会を通して丹後の特産物の発展に向けた取り組みを行っていきます。

約50キロの荷を乗せて充電式運搬車の効果を体験

第2回「九条ねぎ」現地講習会を実施しました。(8月21日)

夏作・冬作の技術向上に向け、8月21日(月曜日)に丹後地域特産物育成協議会主催の九条ねぎ現地講習会が京丹後市久美浜町と伊根町の2か所で開催されました。

6月30日実施の「九条ねぎ(夏作)」の現地講習会に続き、「九条ねぎ(冬作)」の現地講習会を実施しました。伊根町では夏作(6月30日に久美浜町で実施した内容)と冬作の講習会を行いました。種苗会社からは、冬作の新品種の特性や肥料設計について説明があり、普及センターからは、除草機具及び病害虫防除、機能性展着剤の説明を行いました。

参加者からは、「冬作の技術について色々な意見が聞けて良かった。」「ためになる内容を聞くことができた。」との声がありました。また、参加者は展示の除草機具を手に取り、興味を示していました。普及センターは今後も生産者の技術習得を支援していきます。

講習会の様子

京都における農業の未来を皆で考えるFuture Desingn(第1回)開催されました。(8月8日)

地球温暖化に対応する農業分野での政策提案について30年後の未来人の想定で議論が行われました。

地球温暖化など気候変動に伴う農業生産現場での諸問題に対し、現段階で打っておくべき対応策を、農家、行政、研究者がそれぞれの立場や視点で協議し、政策提案を行うため「Future Desingn(第1回)」が京都気候変動適応センター主催で開催されました。

参加者8名が2班に分かれ、30年後(2053年)に生きる未来人になった想定で京都の農業について議論し、過去(2023年)に取り組むべきであった課題抽出を行いました。普及センターでは、行政及び農家支援の立場で効果的な政策提案が導き出せるように引き続き協議の場に参画していくこととしています。

専用法被を着用し30年後の未来人として協議

丹後国営開発農地入耕女性の会が夏の交流会を実施しました。(8月2日)

令和5年度丹後国営開発農地入耕女性の会の「夏の交流会」が開催されました。

交流会では多肉植物を生産販売している会員が講師を務めました。会員は多肉植物の生態を学び、寄せ植えづくりを体験しました。また、農作業や病害虫の状況などをお互いに情報交換しました。

参加者からは普段の農業で扱うことのない多肉植物であるアエオニウム、グリーンネックレス、セダムなどの栽培について学ぶことができ、また、農作業における近況報告ができたことに満足した様子でした。

多肉植物の寄せ植えを行う会員

宮津市内の小学校でヒオウギの花育を実施しました。(7月18日)

祇園祭で厄除けの花として用いられるヒオウギの知名度向上・産地振興を目的に、地元の日置小学校4~6年生を対象にヒオウギの花育を行いました。

祇園祭りで飾られるヒオウギの産地振興を目的に、産地の日置小学校4~6年生を対象に花育を行いました。普及センターは紙芝居を用いてヒオウギが厄除け使われる所以や栽培の現状、出荷状況を説明しました。その後、ヒオウギを用いたフラワーアレンジメント教室を実施しました。

ヒオウギの所以を伝えたことで、京都の伝統を担う花栽培について理解を深めることができました。フラワーアレンジメントでは、「花を挿す場所が難しい」といった児童もいましたが、「初めてのフラワーアレンジメントは楽しかった、自分の地域の特産品に触れることができて良かった。」といった感想が多くでました。

来年度から新規就農者が1名加わるため、今後もヒオウギの振興活動を進めます。

紙芝居の様子

最前線での地域計画策定支援に受けて所内研修会を実施しました。(7月6日)

管内各市町が策定を推進する地域計画を効果的に支援するため、農業会議現地推進役を講師に招き、所内研修会を実施しました。

令和6年度中の各市町における地域計画策定完了に向けて、管内2市2町では、計画策定エリア設定や推進方法等について急ピッチで準備が進められており、今後、普及センターは計画策定支援が求められることから、農業会議現地推進役を講師に所内研修会を実施しました。

現地推進役から、「地域計画策定において、関係機関や地域から普及センターに期待する声は非常に大きい」と現場サイドの激励を受け、普及センターでは、今後、各市町の要請に呼応しコーディネート及びスペシャリスト機能を発揮し、全力で支援対応していくこととしています。 

農業会議現地推進役による講演

丹後果樹研究同志会がナシ・モモの園地互見会を実施しました。(7月4日)

会員相互の技術研鑽を図るため、園地互見会が開催されました。丹後農業研究所、普及センターからは今年のナシの生育状況や病害虫調査の経過について説明をしました。

丹後農業研究所からは今年のナシの生育状況について説明があり、普及センターからは病害虫調査の現時点での調査結果を報告しました。また、園地互見会では昨年度のくだもの品評会の成績優秀者の園地などを回り、栽培管理方法や独自の工夫を説明してもらい、会員同士で意見交換を行いました。

参加者は、「肥料のやり方はどうしている?」「若木をうまく生育させる工夫は何か」など、会員同士で積極的に意見交換をしていました。普及センターでは、特産果樹の品質向上を図るため、今後も果樹研究同志会の活動を支援していきます。

互見会の様子

コギク現地研修会を開催(7月4日)

丹後管内のコギク生産者を対象に研修会を開催しました。

コギクの出荷期を目前に控え、現地研修会を開催しました。普及センターからは、現在のコギクの生育状況や今後の管理、収穫時の注意事項などを説明しました。今年はほ場によってはチップバーンが発生しており、カルシウム剤の散布を呼びかけました。

参加者からは「今年は早く咲きそうやけど、大丈夫かな。」「チップバーンがよく発生している。」など心配の声もありました。普及センターでは、コギク安定出荷に向けた技術的な支援を行っていきます。

研修会の様子

研修会の様子

第一回「九条ねぎ」現地講習会を開催しました。(6月30日)

夏作の課題「葉先枯れ」等に対応する技術習得を目的とした現地講習会を開催しました。

夏作の課題である「葉先枯れ」等に対応する技術習得を目的とした現地講会を開催しました。有限会社イシハラ・シードの石原氏を講師に招き、かん水のタイミングや施肥量についての説明をしていただきました。普及センターからは、病害虫や機能性展着剤についての説明を行いました。

生産者からは「冬作においても講習会を開催してほしい。」「ぼうずしらず、春あんじょう、京剣において品種比較調査を実施してほしい。」等の意見がありました。普及センターは今後も多くの生産者が栽培をする上での課題解決に対応する技術習得を支援していきます。

現地講習会の様子

京丹後市茶生産組合のJGAP認証維持に向けた支援を行いました。(6月21日)

  • 信頼される産地を目指しています。

京丹後市茶生産組合が取得しているJGAP認証について維持審査が行われ、普及センターは事前の内部監査や当日の審査の進行補助等の支援を行いました。

JGAP審査員が生産者のほ場や倉庫を訪れ、生産者からの聞き取りを交えながら食品安全や労働安全等について適切に配慮がなされているかを確認されました。

生産者からは、「リスク評価など難しく考えていた内容も審査員の方の助言で簡単な形でできそう」、「実態と併せて工程管理を見直ししたい」等の意見がありました。普及センターでは今後も信頼される産地づくりの支援に取り組んでいきます。

廃棄物処理の方法を確認

アグリノート活用に関する勉強会を開催しました。(6月15日)

茶生産者を対象にアグリノート活用のための研修会を開催しました。

管内の茶生産者を対象にほ場マップ等をもとに営農活動を記録できるアグリノート活用のための研修会を開催しました。これまで生産者はほ場管理記録など農作業記録を個別に記帳し、その記録を個々で製茶工場のシステムに入力してきました。農作業記録の省力化を図るため、アプリケーション開発会社によるアプリケーションの基本的な操作方法の講義と生産者によるアプリケーション活用の実践を行いました。

参加者からは「茶だけでなく、水稲も一緒に栽培管理できるので、活用したい。」「今まではメモを書いて、まとめていたのでアプリケーションを使いこなせれば、楽になりそう。」との声がありました。普及センターでは、今後も信頼される産地づくりを目指して茶栽培の支援に取り組んでいきます。

研修会の様子

宮津市内の小学校3年生を対象に総合学習(食育)で白大豆栽培指導を行いました。(6月7日)

  • 5年生になったら味噌汁定食を思いっきり食べるぞ~

宮津市内の小学校の3年生は、総合学習(食育)の授業で、白大豆の栽培と味噌づくりに取り組んでおり、普及センターの指導のもと、種まき作業を行いました。

宮津市内の小学校の3年生は、総合学習の授業で、白大豆の栽培と併せて味噌と豆腐づくりに取り組んでおり、食育活動の一環で普及センターが全面的に指導を行っています。白大豆の栽培について講義と白大豆クイズを行った後、畑で種まきを実施しました。

児童の中には「味噌より納豆がいい」「納豆より生湯葉だー」と、激論を交わす子供達もいましたが、収穫した豆は豆腐と味噌に加工し、5年生になるまで2年間熟成した後、自分達で作った米を使って味噌汁定食になる予定です。

白大豆栽培についての講義

コギクのほ場互見会を開催しました。(6月1日)

京丹後市大宮町・峰山町のコギクのほ場を生産者と巡回し、栽培状況と今後の栽培管理について確認しました。

丹後ではお盆と彼岸出荷に向けたコギク生産に取り組んでいます。定植後の生育状況の確認のため、生産者と一緒にほ場を巡回し、意見交換を行いました。今年は雨が多く、病気の発生が予想されるため、予防防除の徹底と今後の栽培管理について説明を行いました。

生産者からは「昨年は花が遅れて出荷できなかったから、今年は適期に咲いてほしい。」「他のほ場を見ることで勉強になる。」との声がありました。普及センターでは、今後もコギク栽培の支援を行っていきます。

生育状況確認

対策説明

丹後加工契約野菜部会のGAP研修会(5月23日)

丹後加工契約野菜部会は、商品納入先からキャベツのJGAP認証取得を求められています。普及センターからGAPの基礎知識について講習を行うとともに、グループワークを実施し、作業工程の細分化や危害要因の洗い出しを図りました。

参加者からは「意見を出し合えて良かった。」「今後もフィッシュボーンチャートを実施していきたい。」との声がありました。普及センターは認証取得に向け、今秋からのGAP実施を支援していきます。

講習会

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宮津小学校5年生を対象に総合学習(食育)で田植えを指導(5月23日)

宮津小学校では、5年生の総合学習で学校始まって以来の稲作に取り組むことになり、同校の依頼で普及センターが全面的に田植え指導を行いました。秋には稲刈り指導と併せて3年生時の食育授業で白大豆を栽培し醸成した味噌を使い、みそ汁と白ご飯を調理し食す計画になっています。

児童は、15cm程度の苗を丁寧に植え付けながら「早く、新米食べたーい!」と、生まれて初めての田植えに感無量の様子でした。普及センターでは、食育授業を活用し未来の農業担い手と賢い消費者育成につながるようトータルでコーディネートしていきます。

キャベツ栽培における家畜(牛・鶏)ふん堆肥を活用した低コスト施肥体系の確立実証を実施(5月18日)

普及センターは肥料価格高騰対策として、牛ふん堆肥と鶏ふん堆肥を基肥として全層施用することで収量を確保しつつ経費削減と土づくりに繋がる施肥体系の確立を目指しています。施肥体系を検証するため試験区に堆肥を散布しました。

参加者からは「牛ふん堆肥、鶏ふん堆肥を一挙に散布できるこういった取組は化学肥料が値上がりする中で大変助かる。」と感想がありました。普及センターは、より多くの生産者が取組めるよう支援をしていきます。

試験区を設定

堆肥積み込みの様子

宮津市でのヒオウギ生産の省力化及び安定化に向けて(5月9日)

生産者の高齢化や減少に伴うヒオウギ産地の衰退に対して、関係機関と協力し、現場での課題解決に取り組んでいます。栽培技術として、育苗中のトンネル被覆を不織布べたがけへ変更することによる省力化や、ネダニの防除技術確立による品質の安定化について検証中です。

省力化試験の調査中の様子

病害虫対策試験の調査中の様子

やまぶき先進地視察を実施(5月11日)

栽培ほ場において、生産者の経験談をもとにやまぶき栽培の現状や管理方法について説明を受けました。また、調製作業の様子も見せていただき、一連の流れを学びました。そのほか、生産者と活発な意見交換を行うことができました。

参加者からは「話を聞き、栽培のイメージがわいた。」「管理は大変だが、ぜひ栽培したい。」との声がありました。参加者は説明後に質問するなどやまぶき栽培について前向きな様子でした。普及センターは今後、やまぶき栽培を支援するため研修会等を行い、学びを深めます。

調製の様子

生産者と意見交換

ブドウの栽培管理現地研究会を実施(5月9日)

丹後農業研究所からブドウの新梢管理とジベレリン処理について説明しました。普及センターからは果房整形と摘粒作業の説明をし、今後注意すべき病害虫対策について解説しました。また、企業からは誘引作業に用いるテープナーと紙テープ等の新製品の紹介がありました。

参加者からは、「今年注意すべき病害虫の対策を聞けて良かった。」「新しいテープナーは持ち運びがしやすくなっていて良い。」などの感想がありました。普及センターでは、特産果樹の品質向上に努めるとともに、今後も果樹研究同志会の活動を支援していきます。

果房整形と摘粒の説明を熱心に聞く参加者

エビイモ農家への早期除草指導を図るため、除草機具メーカーと情報交換(4月26日)

エビイモ栽培における省力・軽労化を進めるため、兵庫県の除草機具メーカーを訪問し、情報交換しました。A社では、エビイモ栽培の早期除草に活用できそうな新商品の紹介や農機具メーカーの動向について、B社では「けずっ太郎」についての情報を交換しました。

メーカー担当者からも栽培状況の確認希望があり、現地での商品の使用方法や刃の研ぎ方講習会の開催を検討しています。今後もエビイモ栽培技術向上に向けて支援を行います。

伊根町農業活性化協議会準備委員会設立総会の支援(4月21日)

集落連携100ha農場づくり事業に係る広域営農体制準備組織が設立され、設立目的や今後の取組内容について事務局から提案があり、承認されました。農商工連携・推進課からは事業説明がされ、活発な意見交換が行われました。

参加者からは「事業をきっかけに取組まなければ変化しないままだ」と声がありました。その他の参加者からも伊根町の現状について説明があり、事業をきっかけに、現状を少しでも良くしようと強い意志が感じられました。普及センターは今後も関係機関と連携し、準備委員会の支援を継続します。

事業説明

参加者との質疑応答

国営開発農地で土壌診断講習会を開催(4月12日)

国営ほ場の土壌改善を図るために甲谷氏による土壌診断講習会が行われました。作付跡のほ場で試坑を掘削し、土壌断面を調査することで、過去の土づくりや耕うん状況が明らかになりました。調査結果を踏まえて、堆肥投入や排水性の改善など今後の土づくりの進め方の提案がありました。

参加者からは「うちのほ場の状態も知りたい。」「うちのほ場も穴を掘ってみる」との声がありました。参加者は土層の固さを指で確認するなど土づくりにとても興味を深めた様子でした。今後も国営開発農地の土づくりのサポートを行います。

土壌断面の様子

お問い合わせ

丹後広域振興局農林商工部 丹後農業改良普及センター

京丹後市峰山町丹波855

ファックス:0772-62-5894

tanshin-no-tango-nokai@pref.kyoto.lg.jp