丹後広域振興局

トップページ > 地域振興 > 丹後広域振興局 > 宇川の多自然川づくり

ここから本文です。

宇川の多自然川づくり

二級河川宇川は、古くから天然アユが遡上する清流として知られています。

丹後土木事務所では平成2年の洪水による災害復旧工事を契機として魚道や多自然工法による生態系に配慮した護岸整備などを行ってきました。

アユの遡上や洪水により流された魚が元の場所に帰ろうとするとき、魚道の設置は必要不可欠となります。

魚道の設置に当たっては、落差工の高さや周辺の景観など、様々な要素を勘案しながら整備する必要があります。

技術資料

技術職員のスキルアップ研修に使用した「技術資料」では、宇川の多自然川づくりを更に詳しく説明しています。

整備状況


国道178号下流にある七本松堰堤です。
植石張構造の全断面緩傾斜魚道(落差工兼用)です。


袋詰玉石工による緩傾斜魚道です。
時間経過により自然にできた落差のように見える効果があります。比較的安価なこともメリットです。


デフレクタを設置することにより、川本来の営力による交互砂州の形成がなされています。これによりアユの餌となる石に土砂などが堆積しなくなり、コケが生えやすい環境が生まれます。

デフレクタとは:方向を変えるものを指します。水制工と形が似ていますが目的が異なります。水制工は水の勢いを弱めることを目的としていますが、デフレクタは、あえて水の流れを単調にならないように変える目的で設置します。)


デフレクタの施工効果の事例です。
上の図のとおり、デフレクタを施工し、水の流れを変えることにより澪筋が狭くなることで流速が上がり砂が流されて礫河床となります。
その結果、石や礫にアユの好む藻がつくことにより、アユの成長が期待できるようになります。


山根堰:植石張構造の全断面緩傾斜魚道です。
中央部は階段式であり、両端部は斜路式であることから、様々な種類の魚種に対応できます。


上の魚道の上流部のカーブ区間に魚巣機能のある多自然護岸を整備しています。
その場所は淵となり、1メートル以上の水深があることからアユの成長の場所となっています。


プール式魚道です。
色々な魚種に対応するためには、このようなタイプのものより階段式の魚道の設置が求められます。

丹後の多自然川づくり

丹後の魅力・自然美 

お問い合わせ先

河川砂防課 ダイヤルイン電話 0772-22-7986

お問い合わせ

丹後広域振興局建設部 丹後土木事務所

宮津市字吉原2586-2

ファックス:0772-22-3250

tanshin-do-tango@pref.kyoto.lg.jp