山城広域振興局
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甘南備山は、京田辺市西端の大阪府との境にある標高217mの山であり、「神が鎮座する山」として、古くから信仰の対象となっていました。
往時をしのばせるものとして、山頂付近の式内神奈備神社や甘南備寺跡(山麓に移転)がありますが、平安京造営の際に南の基点とされたとの説や今昔物語にその名が登場することからみても、神聖かつ特別な山であったことが伺えます。
また、甘南備山だけでなく周辺地域にも、古事記や日本書紀に出てくる継体天皇の「筒城宮(つつきのみや)」があった、あるいは薪能(たきぎのう)の発祥地である(薪地区)、などの多くのいわれが残っており、まさに歴史ロマンあふれた地域といえるでしょう。
薪甘南備山生活環境保全林は、この甘南備山一帯を森林公園として整備したもので、生活環境保全林整備事業により花木植栽や芝生広場、林内散策道、修景池、展望台、東屋等を設置し、事業完了後は、京田辺市や社団法人薪甘南備山保存会により適切に管理されています。
現在、植栽された花木が大きく生長し、景観に落ち着きと四季折々の風情を与えています。また、展望台からの眺望もすばらしく、木津川~八幡市~京都市街地~鷲峯山までの広大な景色を楽しめます。
保全林入口から舗装路沿いに歩いて約1時間で山頂に到着しますが、舗装路以外にも林内散策道を利用するコースがあり、どのコースも森林浴が満喫できるので、手軽なハイキングスポットとして、京阪奈方面から多くの人が訪れています。
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