更新日:2017年9月15日

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第7回「明日の京都」ビジョン懇話会の概要

平成21年6月1日に開催した第7回「明日の京都」ビジョン懇話会の結果について、下記のとおり概要を報告します。

日時

平成21年6月1日(月曜)午後1時30分から3時30分

場所

平安会館 2階  白河の間

出席者

「明日の京都」ビジョン懇話会

浅岡美恵委員、安藤昌弘委員、池坊美佳委員、今井一雄委員、崔善今委員、新宮七郎委員、高木光委員、竹葉剛委員(座長)、中村京古委員、畑正高委員、福井正興委員、堀場厚委員、丸毛静雄委員、村井杏侑美委員、山岸久一委員
(※ 欠席 植田和弘委員、隂山英男委員、ジェフ・バーグランド委員、千宗室委員、西岡正子委員、藤本明美委員) 
 

京都府

高嶋政策企画部長、井上政策企画部企画監、山田政策企画部副部長、内藤政策企画部理事、畑村計画課長、吉岡調査統計課長、事務局ほか

議事概要

京都府社会の現状をまとめた「京都にい(生・活)きる」のデータを参考に、これまでのビジョン懇話会の議論をまとめた「座長中間とりまとめ」について自由に議論いただいた。主な意見は次のとおり

座長中間とりまとめ(PDF:274KB) 
 ※第7回懇話会での議論を受け修正されたものを掲載しています。

オピニオンペーパー集(PDF:753KB)

テーマ「京都にいきる(京都府社会の『今』)」の論点資料(PDF:325KB)

専門部会の開催について(PDF:69KB)

 

  •  京都青年会議所では、京都で活躍されている学生を表彰し、地域貢献に更に取り組んでいただきたいという思いを込めて、「学生人間力大賞」を創設し事業を展開しているが、こうした取組から得られる生の声をこの懇話会の検討に生かしていきたいと考えている。
  •  「世界の中の京都」というより、まずは「日本の中の京都」という位置づけが大事と考える。また、府内の「南北格差」は縮めようがないと思うが、互いにそれを認め合った上で、補い合うことが大事ではないかと考えている。
  •  過疎地域をなんとかしたいと様々な工夫をしてきたが、格差そのものを変えるのはしんどいところがある。格差を認め合う中で地域の良さをどう使いきり、磨いていくかということが必要であり、こうした観点で府民ができることは何かを考えていくことが大事だと考えている。
  •  格差の問題を考え方や価値観を変えることによって克服していこうという議論が必要と考える。自治のあり方については、基本条例の検討の中でも議論になっているが、まず一人ひとりがやることが大事であり、国なり都道府県なり市町村が助けてくれるという発想を変えなくてはいけないという機運が強くなっていると思う。
  •  「京都(府)らしさ」という場合に、農村・漁村があり、学研都市があるという多様性を尊重するということが「京都らしさ」ではと思う。こうしたことをさらにつきつめると「やさしさ」とか「人を大事にする」ということにつながると考える。ただ、「良き京都の価値観」という時に、京都市のイメージが強く、そういう要素を入れながら京都府らしい京都の姿を考えていく必要があると考えている。
  •  今、京都府という大きなくくりの中で、どんな社会を目指すのかを、コンセンサスを得たものを打ち出すことが大事であると考える。今の時代、京都の将来を考えると、京都は世界に向かってもっと前向きに発信していくべき。また、これからの社会で何が本当に「人にやさしい」のかは大きな問題であり、ここをきちんと議論しないと「人にやさしい社会」と言ったときに、どんな社会がわからなくなると思う。
  •  環境問題について言えば、今あるものを保ったままでやっていける訳ではなく、大きく変えていかければならない状況であり、大きな目標を掲げ達成できるよう、行政にも市民にもそうなるようがんばってほしいと思う。そうでなくては京都が世界のモデルになることはあり得ないし、50年、100年のタームで議論し、我々はどうしたいのかという意志的な部分がないと市民には伝わらない。また、南北の地域の違いを生かせるよう情報格差をなくすことが大事。地域の良さを発揮でき、伝えることができるようになったことが10年前とは違うと思う。
  •  国際的な大きな目線で考えることが必要。京都のビジョンならば外国人の目線もきちんと入れることが必要と考える。留学生の目線から生活を考えたり、地域に踏み込む機会を与えると、留学生の生活が豊かになるし、卒業後も日本のために仕事をしようと思ってもらえるのではと思う。日本社会のためにもなるので、プラスイメージで考えていければと思う。
  •  京都には文化財に匹敵するような建物等が多く、こうしたものを守っていくことが京都だけでなく、日本のため、ひいては世界のためにつながると思うが、京都は文化と言う割には守ろうという意識が他国に比べて低いように思う。旅館は京都の文化が集積されているものであり、京都らしさを短い時間で体感いただける。旅館等において京都の素晴らしさや食文化を伝えることが大事であり、心と心をつなぐのが食文化の使命であると考えている。
  •  京都のビジョンをつくるなら京都にこだわることが大事だと思う。最近各省庁において、「日本文化発信大使」的なものを任命するなど、日本発の「かわいいファッション」等をクールジャパンの代表として発信している。日本の中で、京都が担う役割を考え、責任を持ってビジョンをつくり、発信していくことが大事だと考えている。
  •  角が取れて誰も読まないビジョンになるよりも荒削りのまま置いてほしい。ビジョンをどのようにアピールするかが今の時代一番大事であり、自己満足で終わらせないためには、そのシステムをしっかりと考えることが大事だと考える。また、格差はいけないというところからスタートすると問題。各地域に独自性とかオリジナリティがあるが、格差と言ってしまうと地域の良さが出せない。違いを認めてどう対応するかを議論すべきと考える。また、詰め込み教育についての記述があるが、小学生には詰め込み教育は必要。そういう議論まで突っ込まないと美辞麗句だけが並ぶものになってしまう。
  •  「座長中間とりまとめ」の中に専門部会の中心テーマが提案されているが、4つの社会像と照らしてみて、中心テーマがこれでいいのかということも、専門部会での具体的な議論と合わせて検討できればと考えている。
  •  京都はあまり大きくない地域なので、健やかに過ごして健やかに死んでいけるという社会の日本モデルが作れるのではと思っている。京都らしい人生の終わり方を、日本に、世界に示すことが黙っていてもわかるような、言葉でなく実態としてみんなで作っていくことができればと思う。人間らしく生きて人間らしく死んでいくことが一番大切だと思っている。
  •  ビジョンを策定するに当たり自己満足に終わらず、次の世代にどう伝え、日々の暮らしの中でどう伝えていけるかが大事であり、そうしたことを丁寧にやっていくことが今後に生かされると思う。

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