きょうと生物多様性センター > お知らせ一覧 > 3月17日 「京都の文化と生物多様性~動植物標本のデジタル化の意義~」を開催しました!
更新日:2024年3月18日
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きょうと生物多様性センターでは、京都の伝統・文化や暮らしを支えてきた「京都の自然の恵み」を守り、次世代につないでいくため、様々な取組を展開しています。
3月17日に、きょうと生物多様性センターへの「標本デジタル化システム」の導入を契機に、動植物標本や文献のデジタル化をテーマに、京都の豊かな自然を背景に育まれてきた文化との関わりを絡めながら、フォーラムを開催いたしました。
当日は、150名近い府民の方々にご参加いただき、博物館が所蔵する作品のデジタル化の流れのお話や、府立植物園が所蔵する大森文庫・植物標本のお話、大森文庫に関連した博物学・生物多様性のお話など、幅広くご講演を聞いていただき、京都の文化と自然の関わりについて多様な視点で考えていただく機会となりました。
また、このフォーラムに合わせて、当センターのホームページに「きょうと生物多様性情報デジタルアーカイブ(外部リンク)」というポータルサイトを構築し、標本・文献のデータをアップしました。今後も折に触れて、デジタルデータを公開する機会を作っていく予定です。
↑大森文庫所蔵「写生植物(1825年宇田川榕菴画)」※シーボルト直筆の学名サインがされています。
(左から、「本草通串詳図異本関根雲停画ユキノシタ」、「竹内標本オオキンレイカ(舞鶴市青葉山産)」、「本草通串詳図異本関根雲停画スイセン、ヒガンバナ」、「珍品草木寫眞の内小奇品草木寫眞シラネアオイ、ササバラン」、「宇田川榕菴 写生植物百貮種(ヘビイチゴ)」、「宇田川榕菴 写生植物百貮種(チョウリョウソウ)※シーボルトの直筆の学名入り」 ※すべて京都府立植物園「大森文庫」所蔵。)
なお、きょうと生物多様性センターは、標本デジタルスキャンシステムの導入により、府内の貴重な標本や生物多様性に係る文献等をデジタルアーカイブ化し、府民の皆さんが利活用できる形で順次公開していく予定です。
(システム導入イメージ「兵庫県立人と自然の博物館 標本撮影スタジオ室」より)
きょうと生物多様性センター「動植物標本のデジタル化システム」の導入を記念するとともに、京都府立植物園の100周年を記念したフォーラムです。
令和6年3月17日(日曜日)13時00分~16時30分
京都府立京都学・歴彩館大ホール(〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町1-29)
(1)開会
(2)趣旨説明
(3)講演
(4)パネルディスカッション
(5)閉会
講演 | |
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内容 | 講演者 |
デジタルアーカイブの意義について |
植田憲司氏 (京都経済短期大学 講師、元京都文化博物館 学芸員) |
京都府立植物園における植物標本と大森文庫について |
小川久雄氏 (京都府立植物園 職員) |
蘭山を越えて 博物学と生物多様性 |
光田重幸氏 (きょうと生物多様性センターアドバイザー、元同志社大学 准教授) |
近世の植物画と大森文庫 |
森道彦氏 (京都国立博物館 研究員) |
質疑応答・休憩 | |
パネルディスカッション | |
テーマ | コーディネーター |
京都の文化と生物多様性について |
重原 奈津子 (きょうと生物多様性センター) |
令和6年2月14日(水曜日)~令和6年3月14日(木曜日)
氏名、フリガナ、メールアドレス(お持ちでない方は電話番号)を記載し、下記の申込先に申込みください。
京都府総合政策環境部自然環境保全課
電話:075-414-4706、FAX:075-414-4705
会場400人(申込多数の場合は先着順)
会場参加者が定員に達しないときは、当日受付を行う予定です。その場合はセンターのホームページ等でお知らせします。
無料
京都府、きょうと生物多様性センター
植物標本や大森文庫のうち、選りすぐりのコレクションを特別公開
・開催期間:令和6年3月7日(木曜日)~12日(火曜日)
・開催場所:植物園会館2階多目的室
早春の山野草展に合わせてデジタル化したフォーラムに関連する約100年前の植物標本や大森文庫所蔵の書籍の画像データを公開(一部、実物展示)
・開催期間:令和6年3月15日(金曜日)~18日(月曜日)
・開催場所:植物園会館1階展示室
京都府立植物園設立に関わった第10 代京都府知事大森鐘一氏が退任後、東京へと戻ることになった時に、これまでの功労をたたえ、当時の京都政財界を始め多くの府民から寄付金が集められた。その資金は、知事最後の大事業となった植物園に園芸/本草に関する書籍の一大コレクションを作るため京都府に寄付され、以降、京都府立植物園で管理が行われている文献群のことです。
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