きょうと生物多様性センター > お知らせ一覧 > 7月16日「特定外来生物『オオハンゴンソウ』駆除大作戦と花脊自然観察会」を実施しました。

更新日:2023年7月18日

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特定外来生物「オオハンゴンソウ」駆除大作戦と花脊自然観察会の実施について

京都市左京区にある京都の奥座敷「花脊地区」の自然と生態系を守るため、地元のみなさんや、NPO法人自然観察指導員京都連絡会(noi-kyoto)、京都府、京都市等と連携し、「オオハンゴンソウ」の駆除を進めています。
広河原・花脊の上桂川流域を中心に、特定外来生物「オオハンゴンソウ」が繁茂しています。「オオハンゴンソウ」はもともと北アメリカ原産のものですが、日本に入り北海道、東北、信越などの冷温帯で適地を見つけて拡大しています。一面黄色の花はきれいですが、それ以外の生物がいなくなるなど、里山の風景と生物多様性への影響が大きいと懸念されます。
河原に多く生育していることから、下流にも広がる可能性が大きいのではないかと心配されます。

花背での繁殖のようす1花背での繁殖のようす2花背での繁殖のようす3花背での繁殖のようす4(花脊での繁殖のようす)

「特定外来生物」とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。指定された生物の取り扱いについては、輸入、放出、飼養等、譲渡し等の禁止といった厳しい規制がかかります。

・外来生物法とは?
 https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/outline.html(外部リンク)
オオハンゴンソウとは?
 https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/L-syo-03.html#(外部リンク)
 https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_ohangoso.pdf(外部リンク)
(環境省釧路自然環境事務所のパンフレットより)

ボランティアによる駆除活動を実施しました

当日は、梅雨晴れの炎天下のなか、約50名のボランティアや当センターの職員が参加し、午前10時から繁殖する各エリアに分散して「オオハンゴンソウ」の刈り取り作業を実施しました。熱中症にも気を使いながらではありましたが、皆さんの活躍で、たくさんのゴミ袋に駆除した根っこや花・花芽を集めることができました。今回だけで根絶できるわけではないですが、地域の豊かな生態系を守るために、根気強く取組を進めていきたいと考えています。
その後、自然観察指導員京都連絡会の方を講師に地域の珍しい動植物を学ぶ自然観察会を実施し、改めて地域の自然環境の豊かさに気づかされる思いでした。
■日時 2023 年7月16 日(日曜日)
■場所 広河原・花脊一帯
■主催 NPO法人 自然観察指導員京都連絡会(noi-kyoto)、広河原自治振興会・花脊自治振興会・別所自治振興会
■後援 きょうと生物多様性センター、京都府、京都市
■詳細 イベントチラシ(PDF:796KB)
■当日のようす
開会のようす駆除のようすはなのようす駆除結果観察会のようすかえるクワガタムシイチモンジカメノコハムシの幼虫
 

 

 

お問い合わせ

きょうと生物多様性センター

京都市左京区下鴨半木町(京都府立植物園 植物園会館内)

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