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伝統文化の夢舞台の開催について

文化芸術発信強化実行委員会(事務局:京都府文化スポーツ部文化政策室)では、地域の伝統文化の継承に取り組む保存団体等で活動する、次代を担う子どもたちを対象に、日頃の活動の成果を披露する機会を創出することで、伝統文化の次世代を担う子どもたちの育成に繋げるとともに、京都から地域の伝統文化の魅力発信を行う「伝統文化の夢舞台」を11月23日に開催しました。

プロの芸術家による伝統文化の発表や子どもたちによる伝統文化の発表、伝統文化・工芸体験ワークショップ等を実施し、多くの方に御来場いただきました。御来場ありがとうございました。

開催結果

開催日時

令和4年11月23日(水・祝)午前10時~午後4時

開催場所

けいはんなプラザ(京都府相楽郡精華町光台1-7)

内容

子どもたちによる伝統文化の発表

先人から受け継いだ地域の伝統文化を、子どもたちが力強く披露しました。
 吉原の太刀振(京都府舞鶴市/吉原太刀振保存会)

  • 吉原の太刀振は、丹後国の田辺城町の産土神(うぶすなかみ)である朝代(あさしろ)神社の秋の例大祭(11月3日)に4年に一度奉納する舞鶴市を代表する民族芸能です。由来は、細川幽斎公が関ヶ原の戦いの前哨戦となった田辺城の籠城戦において、西軍(石田三成)に囲まれた城へ吉原の漁民が海から攻める敵を見張り、兵糧を運び込むなど戦いに貢献し、その戦功により籠城戦ぶりを伝えた型を振るのを許されたのが始まりとされます。
 六齋念仏踊り(京都市/京都中堂寺六齋会)

  • コロナ禍の昨今と同様1100年前にも洛中に疫病が蔓延しました。その時、空也上人(くうやしょうにん)が托鉢の鉢と瓢箪を叩いて人々の不安を取り除いた「鉢叩き念仏 」が六齋の起源とされています。中堂寺六齋は江戸後期に原型が確立し、徐々に宗教色が薄れ、他団体との競演を重ねるうちに芸能化に拍車がかかりました。戦争で一時中断の已むなきを得ましたが、戦後いち早く復活し、現在14曲の演目を継承しています。
 水口ばやし(滋賀県/水口ばやし合練会)

  • 江戸時代から伝わる郷土芸能「水口(みなくち)ばやし」は、全国的にも有名で、水口(みなくち)神社(滋賀県甲賀市水口町)の例大祭として、毎年4月19日・20日に催される「水口曳山祭(みなくちひきやままつり)」において、巡行する曳山の上で演奏されています。ゆるやかな上方囃子と異なり、マンボ調あり、ジャズ調あり、ロック調ありの緩急の変化が激しい勇壮なその調べは、野性的で庶民的、かつ近代的な音曲として親しまれています。
 播州歌舞伎「寿式三番叟」(兵庫県/カブキッズたか・多可町播州歌舞伎クラブ)

  • 播州歌舞伎の三番叟(さんばんそう)は、いろいろな三番叟(さんばんそう)の要素が混じり合い、天下泰平、五穀豊穣、芝居繁盛を祈願する心が込められているなど、歴史の古さが読みとれます。上方歌舞伎の流れを受け継ぎ、翁の役を「中の太夫 」という女形がつとめることによって華やかさを演出し、鶴と亀は、中の太夫から鈴を受け取り、「五穀豊穣 」、「国家安泰 」を祈願して踊り、足を踏みならして魔を払います。
 淀江さんこ節(鳥取県/淀江さんこ節保存会)

  • 淀江さんこ節の起源ははっきりしませんが、江戸時代の中頃から歌い継がれていたもので、七七七五調の歌詞を三味線、太鼓、鉦(かね)に合わせて歌います。歌に合わせて銭太鼓、傘踊り、壁塗り踊りがあります。銭太鼓は筒の中に5円玉が8枚入っており、末広がりにご縁がありますように願いを込めて踊ります。傘踊りは伝統工芸「淀江傘」を使って踊ります。壁塗り踊りは左官屋さんが土壁を塗る作業風景をユーモラスに踊ります。
 南京町春節祭 中国獅子舞(神戸市/神戸中華同文学校舞獅隊・南京町商店街振興組合)

  • 南京町春節祭は、中国最大の年中行事である旧暦の正月を祝う節句「春節」をアレンジした祭りで、1987年(昭和62年)から続いています。演目の中でも中国獅子舞はダイナミックかつ勇壮な演舞でありながらコミカルで愛嬌ある姿が人気です。地域の子供たちが伝統を受け継ぎ、披露する場として「南京町春節祭」は欠かせない舞台となっています。
 邦楽(徳島県/鳴門市鳴門中学校音楽部・徳島県学校邦楽育成会)

  • 邦楽とは、日本の伝統的な民族音楽や古典音楽を言います。なかでも箏(こと)による音楽のことを箏曲(そうきょく)と言います。 箏(こと)は、細長い桐の胴に13本の弦を張ったもので、右手の親指、人差し指、中指にツメをつけ、弦を弾(はじ )いて演奏します。 音の高さは、柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱で調整します。 繊細で美しい音色が特徴です。

プロの芸術家による伝統文化の発表


東儀秀樹コンサート
東儀秀樹(雅楽師)Hideki Togi 
  • プロフィール
    1959年東京生まれ。1996年デビューアルバム「東儀秀樹」でデビュー。2019年、オリジナル作品や雅楽の古典曲を現代風にアレンジした作品やQUEENのカバー曲など、東儀秀樹の世界観と魅力を存分に楽しめるアルバム「ヒチリキ・ラプソディ」をリリース。2021年デビュー25周年を迎え、更なる極みを目指し、異なる分野の様々なアーティストとコラボレーションを行うなど精力的に活動している。
  • 受賞歴
    日本レコード大賞企画賞、ゴールドディスク大賞 純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤー、2004年芸術選奨文部科学大臣新人賞等、多数

伝統文化・工芸体験ワークショップ

いけばな体験
  • 時間 1回目:10時15分~11時15分/2回目:13時15分~14時15分
  • 内容
    いけばなの生け方を体験いただきます。お花はお持ち帰りいただきます。
和泉蜻蛉玉製作体験
  • 時間 1回目:11時30分~12時15分/2回目:14時30分~15時15分
  • 内容
    大阪の伝統工芸品 和泉蜻蛉玉を使ってオリジナルストラップの製作体験をしていただきます。作成したオリジナルストラップはお持ち帰りいただきます。
奈良筆制作体験
  • 時間 1回目:10時30分~11時00分/2回目:13時30分~14時00分
  • 内容
    奈良筆づくり最後の工程、奈良筆仕上げ体験をして頂けます。
    仕上げた奈良筆はお持ち帰りいただきます。
近江上布制作体験
  • 時間 1回目:10時45分~11時15分/2回目:12時45分~13時15分/3回目:15時00分~15時30分
  • 内容
    カラフルな麻糸を使ってミサンガを編みます。小さな子供さんも作れます。
    気軽に麻に触れていただけるワークショップです。作成したミサンガはお持ち帰りいただきます。
堺線香制作体験
  • 時間 1回目:11時00分~12時00分/2回目:13時00分~14時00分/3回目:14時45分~15時45分
  • 内容
    お香の原料を用いて、クッキーの型で形あるお香を作成していただきます。
    作成したお香はお持ち帰りいただきます。

 

◇伝統文化・工芸展示・販売

和泉蜻蛉玉、奈良筆、近江上布、堺線香のほか地元特産品等の展示・販売を実施

◇関西広域連合PRブース

(11月3日実施)オンライン伝統文化体験学習

華道(桑原専慶流 桑原 仙渓)
  • 時間 11時00分~12時00分
  • 内容
    暮らしの中にいけばなを。いけばなの体験がまったくない方にも、いけばなを楽しみ、興味をもっていただける、やさしくわかりやすい講座です。オンラインなので気楽に参加いただけます。
いけばな体験セット
講談(講談師 旭堂 南鷹)
  • 時間 13時30分~14時30分
  • 内容
    講談は読み物などを臨場感ある伝え方で楽しませる伝統芸能の一つです。プロの一席で講談を楽しんでいただくことはもちろん、講談入門で基本を学び質疑応答などを通じてコミュニケーションのヒントにしていただける講座です。
落語(落語家 桂 團治郞)
  • 時間 16時00分~17時00分
  • 内容
    落語のしぐさや小道具の使い方など落語をもっと理解するためのお話や、落語の楽しい聞き方など、プロの落語家さんから学べます。普段接する機会の少ない落語家さんに聞きたいことも質問できる貴重な機会です。楽しい時間を作るプロから、いろいろ学べる講座です。

【終了】申込方法

参加申込の受付は終了しました。

多数の参加申込、誠にありがとうございました。

チラシ・ポスター

チラシ(PDF:2,735KB)

ポスター(PDF:5,625KB)

主催等

[主催]文化芸術発信強化実行委員会(構成:京都府、京都市、京都商工会議所、(株)エフエム京都、

 (株)京都新聞COM、(公財)京都文化交流コンベンションビューロー)

[共催]関西広域連合

お問い合わせ

文化生活部文化政策室

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4223

bunsei@pref.kyoto.lg.jp