京都府立総合資料館

企画展先人達の京都研究
トップへ 第1部 第2部 第3部

第III部 京都研究をめぐる人々

1.平安遷都千百年紀念祭に関わった人々

日野誌(田中教忠 著)<田中教忠>

日野誌(田中教忠 著)<田中教忠>写真

田中家は、伏見区日野の里に別宅を持ち、教忠は、ここで最晩年を過ごしました。

明治21(1888)年に、日野法界寺の秘仏、薬師如来が384年ぶりに開封され、檀徒である教忠もこれに立ち会いました。このことが動機となって、教忠がその翌年に執筆したものが、本書に収められている『山城国宇治郡日野法界寺略記并追考』です。これは、教忠の他の著作同様、各種の記録や典籍類から、日野の沿革や法界寺に関する記事を抜き書きしたもので、昭和8(1933)年に出版されました。

本書の冒頭には忠三郎が記した日野の概略『日野誌』が付され、巻末には、日野に因んだ古典『カナカキ方丈記』が添えられています。

〈参考〉その他、田中忠三郎が印刷刊行した教忠の著作

五条橋考附四条橋考、伏見歴史考、六角堂如意輪観世音考、蓮華王院三十三間堂考

前の資料へ 次の資料へ

総合資料館トップページに戻る | 京都府トップページに戻る

Copyright(C)Kyoto Prefectural Library and Archives .AllRights Reserved.