京都府立総合資料館

企画展先人達の京都研究
トップへ 第1部 第2部 第3部

第III部 京都研究をめぐる人々

1.平安遷都千百年紀念祭に関わった人々

京都坊目誌(碓井小三郎 著)<碓井小三郎>

京都坊目誌(碓井小三郎 著)<碓井小三郎>写真

明治29(1896)年、奈良の地誌『平城坊目考』を見た碓井は、『京都坊目誌』の執筆を思い立ち、20年近くの歳月を費やし、独力で完成させました。首巻、上京乾・坤、下京乾・坤に分かれており、首巻では、京都の沿革、大内裏の概略について述べ、上京・下京の巻では、学区別に各町の歴史、町名の起源、旧跡、社寺について書いています。

明治43年、当時の皇太子嘉仁親王殿下(後の大正天皇)が京都府立図書館に行啓され、江戸時代から明治初年までの京都の地誌、歴史書などをご覧になりました。この時碓井は、刊行前の『京都坊目誌』上京の巻を皇太子に披露しています。その後、大正天皇の即位式の日(大正4年11月10日)には全巻を書き終え、翌年10月『京都坊目誌』は『京都叢書』の一部として刊行されました。

前の資料へ 次の資料へ

総合資料館トップページに戻る | 京都府トップページに戻る

Copyright(C)Kyoto Prefectural Library and Archives .AllRights Reserved.