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「文化財を守り伝える京都府基金」では、皆様からいただいた寄附金を全て文化財保護に役立てています。現在、文化財所有者の皆様から補助申請があった修理事業について、現地調査を実施し、その被害状況や緊急性を確認しています。いただいた寄附金で、どの文化財を保存修理するのか。最終的には文化財の専門家による会議で決定いたしますが、皆様の寄附金が有効に活用されるよう、しっかりと確認をしてまいります。
この日訪れた寺院では、勅使門の修理に対する補助を希望されています。
現場に行ってみると、江戸時代に建てられ、屋根の前後に唐破風を備えた立派な勅使門の屋根全体に苔が繁茂し、経年劣化により屋根材の腐食が進んでいました。一部は損傷がひどく、穴が開いてしまっていました(写真の赤い丸で囲んだ部分)。このまま放置しておくと門全体の保存に影響する恐れがあり、緊急性は高いと判断しました。
最終的に補助を決定した事業の内容や取組結果については、寄附いただいた皆様にお送りする冊子「文化財通信」に掲載するほか、ホームページでも御報告させていただきます。
国民の財産である「京都の文化財」を未来に良好な状態で伝えていくため、皆様の御理解御協力をお願いいたします。
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