デンジソウ科
デンジソウ
Marsilea quadrifolia L.
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B | 
| 選定理由 | 昭和40年代以降激減し、この15年程は府内で確認例がない。  | 
                  
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| 形態 | 水生または半水生の多年草。地上部は普通冬に枯れるが、暖地では半常緑のこともある。根茎はつる状に水中または泥中を横走する。葉は間隔をおいてほぼ直立して出、4枚の羽片が四葉のクローバー状に並ぶ。葉脈は細長い網目状に結合する。葉の基部付近に大型の胞子嚢果を付ける。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)283、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)170、230  | 
                  
| 分布 | 日本のほぼ全域、朝鮮半島、中国大陸、ヨーロッパ、北アメリカ。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域(絶滅に近いが、調査不足)、中丹地域(絶滅に近いが、調査不足)、南丹地域(現状不明)、京都市、乙訓地区(現状不明)、山城地域(現状不明)。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 水田への除草剤の使用、水の富栄養化、用水路改修(コンクリート化)。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 上記の原因を排除する。人工栽培は比較的容易なので、人為的に増やすことも可能である。  | 
                  
| 特記事項 | 自生地だったところの土を掘り返すと、休眠していた胞子が発芽することがあるため、注意が必要である。  | 
                  
執筆者 光田重幸
