ヒカゲノカズラ科
スギラン
Huperzia cryptomerina (Maxim.) Dixit, Lycopodium cryptomerinum Maxim.
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 | 
                          
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| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B | 
| 選定理由 | 原生林の樹幹に着生し、産地はきわめて少ない。しかし、保存林を中心に地域的にはやや個体数がある。  | 
                  
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| 形態 | 常緑で、茎は数回二又状に分岐する。葉は開出または斜上し、革質、線形から細いネクタイ型、辺縁は全縁である。茎から無性芽を生じない。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)45、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)10、228  | 
                  
| 分布 | 北海道南部から奄美諸島、朝鮮半島から中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域北部。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 隣接する森林を含めて、できるだけ広い面積の森林を保護する。人工繁殖はきわめて難しく、世界的に成功例はない。  | 
                  
| 特記事項 | トウゲシバ類は地上生、葉の辺縁に鋸歯~牙がある。また、しばしば茎から無性芽を出す。コスギラン、ヒメスギランは普通岩上生だが、京都府からは未知。  | 
                  
執筆者 光田重幸
