チャセンシダ科
カミガモシダ
Asplenium oligophlebium Baker
                      | 京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 | 
                          
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| 2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B | 
                  | 選定理由 | 産地が限定され、園芸用に採集されることも多い。  | 
                  
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| 形態 | 常緑性の小型多年草。葉は単羽状で、羽片はさらに中~深裂する。葉柄や葉軸は著しく細い。羽片基部上側の耳垂は発達し、しばしば遊離して羽軸と直角に近い角度になる。葉の先端は蔓状に伸びて無性芽を付ける。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)149、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)148 & 178  | 
                  
| 分布 | 本州(中部以西)、四国(まれ)、九州(屋久島以外ではまれ)、沖縄県(未確認)。変種イエジマチャセンシダ(環境省絶滅危惧IA類)が沖縄県伊江島にある。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市域、山城地域。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 園芸採集、森林伐採、空中湿度の低下。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 産地は公表すべきでない。北向きの斜面にはえるものはとくに保全に都合がよいので、重点的に保護する必要がある。学術的には世界的に貴重な種類である。カミガモは京都の上賀茂にちなむ(現存)が、詳しいタイプ産地は不明である。  | 
                  
| 特記事項 | ヌリトラノオやシモツケヌリトラノオは葉軸がやや太く、羽片は鈍鋸歯状に浅裂するのみ。トラノオシダは羽片の形が異なるほか、無性芽を生じない。  | 
                  
執筆者 光田重幸
