種子植物 カヤツリグサ科
ウマスゲ
Carex idzuroei Franch. et Sav. 
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B | 
| 選定理由 | 府内では絶滅したと考えられていたが、新たな自生地が見つかった。  | 
                  
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| 形態 | 河川の氾濫原などの低湿地にはえる多年草。叢生し長い地下茎がある。果胞は狭卵形、長さ10mm前後、多脈。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)150、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)295、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)474-475  | 
                  
| 分布 | 本州、四国、九州、中国大陸中部。 ◎府内の分布記録区域 乙訓地区(旧巨椋池や向島のものは絶滅したが、旧巨椋池の氾濫原と見られるところで見つかった)。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 植生の遷移や造成工事。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 遷移が進むと消失するので、定期的な除草や撹乱が望ましい。稀少な植物であることを工事関係者に知らせるシステムが望まれる。  | 
                  
| 改訂の理由 | 2012年に府内に自生個体が残存しているのが確認された。  | 
                  
| 特記事項 | ダム建設や河床の切り下げなどによって河川の氾濫が起こりにくくなっているため、消滅に向かっている植物の一つである。  | 
                  
執筆者 光田重幸、津軽俊介
