種子植物 タデ科
キブネダイオウ
Rumex nepalensis Spreng. subsp. andreaeanus (Makino) Yonek., Rumex nepalensis Spreng. var. andreaeanus (Makino) Kitam.
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A | 
                  | 選定理由 | 生育地および個体数がきわめて少ない。外来種との交雑が見られる。  | 
                  
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| 形態 | 高さ1mくらいの多年草。谷川の清流沿いの川床にはえ、根出葉は楕円形で光沢がない。果期の花被片は横に幅が広く、縁に鈎状の突起があり、中肋は瘤状にふくれない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)16、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)295、f. 133:1  | 
                  
| 分布 | 本州(京都府、岡山県)。 ◎府内の分布記録区域 京都市域。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 河川の改修と汚濁、外来種との交雑。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 河川の汚濁防止。生育環境の保全、交雑個体の除去。  | 
                  
| 特記事項 | エゾノギシギシのように葉の中肋に紅色が出ることはない。日本では京都府南部地域と岡山県の一部だけで見つかっている。日本固有の亜種であるが、母種に当たるsubsp. nepalensisは中国南部からヒマラヤ、東南アジアに広く分布し、キブネダイオウに比してやや小型である。貴船では交雑個体の抜き取りや、非交雑個体の種子から育てた純系苗を植え戻す試みが続けられている。  | 
                  
| その他 | 日本固有亜種  | 
                  
執筆者 西沢信一、村田源
