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京都府レッドデータブック2015

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種子植物 キンポウゲ科

フクジュソウ(暫定的に)

Adonis multiflora Nishikawa et Koji Ito, Adonis amurensis auct. non Regel et Radde
京都府カテゴリー

絶滅寸前種

2002年版 絶滅寸前種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)※ミチノクフクジュソウとして
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C
フクジュソウ

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選定理由

生育地が限られ、個体数も少なくなっている。園芸的な需要も多く、盗掘がある。

形態

花は1~数輪、茎に付く葉は対生状ないし互生。茎は果期には中空になる。萼片は花弁の2分の1から3分の2長で、褐色を帯びる。集合果はほぼ球形。

◎参照 Flora of Japan(講談社)2a: 288、日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)75、 pro parte、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)234、f. 104: 2、pro parte

分布

本州、四国、九州。

◎府内の分布記録区域 丹後地域、京都市域(比叡山~大原個体群、絶滅)、乙訓地区。

生存に対する脅威

園芸用の採集、植生の遷移(暗化)。

必要な保全対策

野生を大切にし、園芸用に採集しないというモラルを育てる。監視体制が整わないうちは、詳細な自生地は公表すべきではない。近年ブログなどで紹介されているため、土地勘のある人達によって盗掘されている。

特記事項

府内のものはミチノクフクジュソウであることが判明しているが、近畿レッドデータブックや府の指定希少野生生物名との関係で、暫定的にフクジュソウの名前を使用する。北部の中丹地域や南部の山城地域にもあるとする文献があるが、自生していたとする住民の証言は得られず、栽培由来のものと思われる。比叡山に自生していた個体は、比叡山頂の植物園に移植されたという文献(『比叡山』(北村、景山ほか編 1961))があり、栽培環境下で現存している可能性もある。

関係法令

京都府絶滅のおそれのある野生生物の保全に関する条例(指定希少野生生物)

その他

日本固有種

種子植物の文献一覧

執筆者 光田重幸、赤松富子

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