ホーム > 京都府レッドデータブック2015

京都府レッドデータブック2015

文字の大きさ

トップページ野生植物種子植物 > ミズキカシグサ

種子植物のアイコン種子植物
種子植物 ミソハギ科

ミズキカシグサ

Rotala rosea (Poir.) C. D. K. Cook, Rotala leptopetala (Blume) Koehne var. littorea (Miq.) Koehne, Rotala littorea (Miq.) Nakai
京都府カテゴリー

絶滅寸前種

2002年版 絶滅寸前種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種A

掲載項目の解説をみる

選定理由

全国的に生育地が急速に減少しており、府内においても生育地が限られており、現状では絶滅のおそれが高い。

形態

水田や湿地にはえる一年草。茎は直立し高さ約10~30cm、軟らかくて丸い。葉は対生し柄はなく、披針形で鋭頭。枝に付く葉は急に小さくなる。花は葉腋に付き帯紅色。花弁は倒披針形で萼とほぼ同長。花期は8~11月。萼筒は杯形で裂片は4個で小さい。果実は球形で径約2mm、紅紫色を帯びる。キカシグサにくらべて大きく、茎は直立し、淡緑色で赤みを帯びない。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)260、 原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)47、f. 30: 2

分布

本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島。

◎府内の分布記録区域 丹後地域(現状不明)、中丹地域(記録のみ)。

生存に対する脅威

土地造成、農薬汚染、管理放棄による植生の遷移などが減少の主要因である。

必要な保全対策

休耕田や放棄された水田では遷移が進行し、本種のような植物は消滅する。安定した生育地を確保することは困難である。

特記事項

近年外来のアメリカキカシグサが侵入してきている。これは葉柄があるので、注意すれば間違うことはない。ヒメミソハギとも混同されることがあるが、ミズキカシグサでは花や果実は葉腋に1個ずつ付くこと、枝が規則正しい十字対生になることに注意する。

種子植物の文献一覧

執筆者 田中徹

トップページ野生植物種子植物 > ミズキカシグサ

京都府レッドデータブックに掲載されている野生生物や地形・地質、生態系などに関する情報がありましたら、情報提供フォームからお寄せください。

情報提供フォーム

お問い合わせ先:京都府環境部自然環境保全課
TEL:075-414-4706 FAX:075-414-4705
E-Mail:[email protected]
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ページの先頭に戻る