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京都府レッドデータブック2015

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種子植物 ヒガンバナ科

ステゴビル

Allium inutile Makino, Caloscordum inutile (Makino) Okuyama et Kitag., Nothoscordum inutile (Makino) Kitam.
京都府カテゴリー

絶滅寸前種

2002年版 絶滅寸前種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種A
ステゴビル

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選定理由

絶滅に瀕している日本特産の稀産種で、本州に点々と記録されている。府内では近年自生が再確認されたが、依然危機的な状況である。

形態

原野にはえる多年草。根出葉は長さ30cm内外で線形、晩秋に出て冬を越し、夏に枯れ、その後に花茎が出る。花茎は高さ15~30cm、数個の花が散形状に付く。花期は9~10月。花被片は白色、線状披針形で長さ7~8mm、下部が合着して上部が開出する。果実は扁円形で長さ約4mm。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)37、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)125、f. 93

分布

本州(宮城県から広島県まで、現在17都府県、うち2県で絶滅情報あり)。

◎府内の分布記録区域 京都市域。

生存に対する脅威

土地造成、道路工事、植生の遷移などが減少の主要因である。

必要な保全対策

自生地が里山の原野であるため、生育環境を維持するには困難をともなう。工事前の調査を充分にしたり、植生の遷移(暗化)を抑えることが重要である。

特記事項

自生地は緑色岩地帯であり、遺存的なものと思われる。現在はネギ属に入れられている。

その他

日本固有種

種子植物の文献一覧

執筆者 田中徹

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