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京都府レッドデータブック2015

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種子植物 ミソハギ科

ミズマツバ

Rotala mexicana Cham. et Schltdl., Rotala pusilla Tulasne
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C
ミズマツバ

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選定理由

暖帯から熱帯にかけて広い分布域をもつが、府内の水田では急速に減少し、現状では絶滅のおそれが高い。

形態

水田や湿地にはえる小さな一年草。茎の基部は地面を這い、分枝する。葉は3~4個輪生し狭披針形、先は切形でわずかに2裂する。花は淡紅色でごく小さい。花期は8~10月。花弁はなく、萼片は5個ある。果実はほぼ球形で、長さは萼の2倍ほどあり、熟すと3裂する。同属のキカシグサでは葉が対生するが、本種では葉が3~4個輪生する。 

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)261、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)47

分布

本州中南部、四国、九州、沖縄県、台湾、朝鮮半島、中国大陸、フィリピン、インド、コーカサス、中央アジア、アフリカ。

◎府内の分布記録区域 丹後地域、京都市域南部、山城地域。

生存に対する脅威

土地造成、除草剤使用、湿地植生の遷移などが減少の主要因である。

必要な保全対策

除草剤を使用しない水田環境の維持が保全につながる。

特記事項

種子が土中に埋もれていることがよくあるので、掘り起こしたのちは発芽していないか注意が必要である。

種子植物の文献一覧

執筆者 田中徹

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