種子植物 ツツジ科
サツキ(サツキツツジ)
Rhododendron indicum (L.) Sweet
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 | 
                          
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| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | なし | 
                  | 選定理由 | 河岸の崖に野生する常緑低木で、生育地が限られ個体数も少ない。  | 
                  
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| 形態 | 高さ50~150cmで、よく分枝する。葉は毛があり、枝先に集まり、互生する。5~6月、枝先に紅紫色で漏斗形の花を開く。花冠は五中裂して開き、内面の上裂片に濃色斑点がある。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅱ(平凡社)134、原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ(保育社)162  | 
                  
| 分布 | 本州(福島県から近畿の主として太平洋側の渓谷)、九州(南部から屋久島まで)。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域、山城地域。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 園芸用の採集。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 園芸採集の自粛。  | 
                  
| 特記事項 | 川の中流以上の渓谷の岩の割れ目などにはえており、増水のときは水流に没し、乾燥期には地中からの水分が得られるようなところまで野生する。日本海にそそぐ川に見られるのは由良川や九頭竜川など、少数の河川に限られる。四国、中国、北九州には分布しない。古くから栽培され、多くの園芸品種があり、公園や庭園、道路の分離帯などによく植えられている。盆栽で古くから用いられているのは改良された園芸品種で、野生のものではない。  | 
                  
執筆者 高木俊夫、光田重幸
