種子植物 オモダカ科
アギナシ
Sagittaria aginashi Makino
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 | 
                          
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| 2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A | 
                  | 選定理由 | 水田の圃場整備や湿地の消滅で、全国的に産地が減少している。府内の生育地も限られる。  | 
                  
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| 形態 | 山間の湿田や湿原など、自然度の高い場所に生育する、矢尻型の葉をもつ抽水植物。葉の側裂片の下端が丸みを帯びることで、その部分が鋭尖頭のオモダカから識別できる。秋になれば、オモダカは地下茎を伸ばして先端に塊茎を形成するのに対し、アギナシは葉腋にむかご様の小球茎を多数形成する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)1、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)398、日本水草図鑑(文一総合出版)20  | 
                  
| 分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域、京都市域(現状不明)、山城地域。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 圃場整備、休耕田の乾燥化ならびに遷移の進行、湿原の開発。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 山間部の休耕田や放棄田のものを、重点的に保全する。  | 
                  
| 特記事項 | 圃場整備の進行で生育できる水田が減少し、今では山間の湿った休耕田が貴重な生育場所になっている。深泥池からは絶滅した。  | 
                  
執筆者 角野康郎、光田重幸
