種子植物
種子植物ムクロジ科

カジカエデ（オニモミジ）

Acer diabolicum Blume ex K. Koch

選定理由	近畿には少ない。府内では分布域は広いが、ほとんど単木の状態で生育しており、個体数は少ない。
形態	山地にはえる落葉高木。葉は扁円心形で5中裂し、基部は心形、裂片の縁には粗い鋸歯があり、短毛が密生する。雌雄異株。花は4～5月、普通は暗紅色。分果は長さ2.5～3cmで黄褐色の剛毛がある。翼の開きは平行に近い。 ◎参照　日本の野生植物木本Ⅱ（平凡社）16、原色日本植物図鑑木本編Ⅰ（保育社）289
分布	本州（宮城県以南）、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域　丹後地域、中丹地域、南丹地域（詳細不明）、京都市域。
生存に対する脅威	森林開発、土地造成、道路工事など。
必要な保全対策	工事や開発などの前に生物調査を綿密にし、生かす方法を考える。
その他	日本固有種

執筆者　田中徹

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準絶滅危惧種