種子植物 ユリ科
キバナノアマナ
Gagea lutea (L.) Ker Gawl.
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C | 
                  | 選定理由 | 府内の自生地はわずかで、個体数(株数)は非常に少ない。シカの食害も懸念される。  | 
                  
|---|---|
| 形態 | 山野にはえる多年草。根出葉は線形でやや厚く、長さ15~30cm。花期は4~5月。花茎の頂に4~10個の花が散形状に付く。花柄の長さは不規則で1~5cm。花被片は黄色、線状長楕円形で、先は尖らない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)35、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)118  | 
                  
| 分布 | 北海道、本州(西部ではまれ)、四国(まれ)、千島、サハリン(樺太)、朝鮮半島、中国大陸、シベリア東部、ヨーロッパ。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、乙訓地区。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 草地開発、土地造成、道路工事、踏みつけ、園芸採集。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 自生地そのものを保全すべきである。高茎草にも弱いので、除草が必要。地上にある期間が短いので、調査は春~初夏に限られる。  | 
                  
| 改訂の理由 | 「生存に対する脅威」で述べたような原因によって、個体数が減少している。生育地の管理放棄によって森林化しているところも見られる。  | 
                  
| 特記事項 | 府内の現在の産地は乙訓地区から中丹地域にかけての山地周辺部であるが、かつては八幡市付近の木津川堤防にアマナとともに見られたという情報がある。  | 
                  
執筆者 田中徹、澤田徹
