種子植物 シュロソウ科
コチョウショウジョウバカマ(ツクシショウジョウバカマ、シロバナショウジョウバカマ)
Helonias breviscapa (Maxim.) N. Tanaka, Heloniopsis orientalis (Thunb.) N. Tanaka var. flavida (Nakai) Ohwi
                      | 京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | なし | 
| 選定理由 | 府内南部に自生地があり、個体数(株数)は少ない。  | 
                  
|---|---|
| 形態 | 低地のやや湿ったところにはえる多年草。根出葉は長さ7~15cmの倒披針形で、ショウジョウバカマよりやや薄く、縁が細かい波状になる。花期は4~6月。花茎の先に白色の花を3~5個付ける。花被片はのちに淡緑色となる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)26、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)151、植物研究雑誌73:112  | 
                  
| 分布 | 本州(関東以西の太平洋側)、四国、九州(屋久島まで)。 ◎府内の分布記録区域 乙訓地区、山城地域(相楽地区)。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 森林開発、土地造成、道路工事など。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 工事に先立って、生物調査を綿密にする。  | 
                  
| 特記事項 | 田中教之氏によると、これはショウジョウバカマの白花品ではなく、従来ツクシショウジョウバカマ、ヤクシマショウジョウバカマとされていたものと同じものであるという。そしてショウジョウバカマ属Heloniopsisは北アメリカのHeloniasに合一されるという(Tanaka, 1998)。相楽地区のものの一部はショウジョウバカマとの中間のような形態を示し、本種との異同の判断は今後の課題である。  | 
                  
| その他 | 日本固有種  | 
                  
執筆者 田中徹、光田重幸
