種子植物種子植物 カヤツリグサ科
シカクイ
Eleocharis wichurae Boeck.
| 京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
|---|---|
| 2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
| 選定理由 | 湿地に普通であった本種は、湿地の減少に伴い生育地が狭まり、個体数も減少した。 |
|---|---|
| 形態 | 水田の畦や休耕田、溜池畔、湿地などにはえる多年草。茎は密に叢生し、高さ30～50cm、普通4稜あり、基部には赤紫色から赤褐色の鞘がある。小穂は広披針形で、淡茶褐色、やや密に鱗片を付け、長さ8～25mmで、鋭頭。鱗片は卵形鈍頭で、長さ4～6mm。痩果は倒卵形で、長さ1.5～2mm、横断面は扁3稜形。痩果に付く柱基の長さは痩果とほぼ同長で、幅は痩果のおよそ3分の2。刺針状花被片は6個付き、柔らかいリボン状の小刺が密に羽毛状に付く。柱頭は3岐する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ（平凡社）172、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ（保育社）226、日本カヤツリグサ科植物図譜（平凡社） 620-621 |
| 分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、ウスリー、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、京都市域（現状不明）、乙訓地区、山城地域（中・南部）。 |
| 生存に対する脅威 | 湿地の開発、林道の拡幅や新設、農道の拡幅および新設。 |
| 必要な保全対策 | 一般に湿地は経済的価値に乏しく、また平地であるため諸開発の対象となりやすい。しかし、湿地を生息地とする生物には必要不可欠な環境で、諸開発もこの認識に立って立案しなければならない。 |
執筆者 津軽俊介、松岡成久
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