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京都府レッドデータブック2015

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種子植物 ユキノシタ科

イワボタン(広義)

Chrysosplenium macrostemon Maxim.
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種 

2002年版 要注目種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー なし
イワボタン(広義)

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選定理由

石灰岩や緑色岩などの、石灰分が含まれる岩石地の湿度の高い岩上に生育するものであるが、主要な分布地は太平洋側であり、府内に自生地は少ない。近年遷移が進み、自生地の森林は暗化し、個体数が減少する傾向にある。

形態

太平洋側の山地の谷沿いの湿岩上などにはえる多年草。花弁状の蕚裂片は黄緑色で斜開する。雄しべは4~8個。葯は黄色から橙色。花期は4月ころ。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)159、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)141、f. 68: 7、f. 69: 8

分布

本州(関東から近畿)、四国、九州。

◎府内の分布記録区域 南丹地域(現状不明)、京都市域、山城地域。

生存に対する脅威

自生地の乾燥や暗化、園芸採集。

必要な保全対策

周辺の樹木の適度な除伐が望ましい。

改訂の理由

「選定理由」に同じ。

特記事項

このイワボタンの仲間は地域による変異が激しく正確な同定が困難な種である。この仲間を葯の色に基づいて分類すると現状では府内には3か所の産地があり、それぞれの形態も異なる。

その他

日本固有種

種子植物の文献一覧

執筆者 山本義則、光田重幸

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