種子植物 ウリ科
モミジカラスウリ
Trichosanthes multiloba Miq. 
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | なし | 
| 選定理由 | 蛇紋岩地帯の山地林縁などに生育する植物で、府内ではもともと少ない。近年寄生バチの被害により、種子がほとんど見られない。  | 
                  
|---|---|
| 形態 | カラスウリにくらべて、種子は扁平で中央帯がない。キカラスウリに似ているが、葉は中~深裂し、萼筒20~25mm、萼片3~5mm。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)257、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)98  | 
                  
| 分布 | 伊豆半島以西の本州、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(福知山市大江町鬼嶽稲荷周辺の個体は絶滅)、南丹地域。京都市域からも報告はあるが、近年では丹後地域の宮津市周辺と南丹地域の一部でしか確認されていない。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | 造成工事や森林の鬱閉化、寄生バチの被害など。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 工事関係者への周知のほか、種子繁殖による遺伝的多様性の確保。  | 
                  
| 改訂の理由 | 種子による繁殖が極端に低下している。  | 
                  
| その他 | 日本固有種  | 
                  
執筆者 赤松富子、澤田徹
