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京都府レッドデータブック2015

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種子植物 ウマノスズクサ科

マルバウマノスズクサ

Aristolochia contorta Bunge
京都府カテゴリー

絶滅寸前種 新規

2002年版 リスト外
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧A
マルバウマノスズクサ

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選定理由

日本海側中心に生育する多年草で、全国的にも少ない。府内では過去に宇治市から記録され、その標本も京都大学に現存しているが、2002年版レッドデータブックでは取り上げられなかった。2011年に南丹市で新たに確認された。

形態

オオバウマノスズクサに似て樹木に這い登るが、本種は多年草で、冬には地上部が枯れる。葉は薄く、葉柄の長さ1~7cm、花は数個ずつ葉腋に束生する。花は小さく、萼筒の長さ12~14mm、下唇の先は糸状に伸張する。よく結実する。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)103、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)319、f. 141: 1

分布

本州(中部から中国の主に日本海側)、朝鮮半島、中国北東部。

◎府内の分布記録区域 南丹地域、山城地域(宇治市、絶滅したと見られる)。

生存に対する脅威

明るい林縁などが主な自生地で、造成や植生の遷移、道路拡幅などによって消失するおそれが高い。

必要な保全対策

自生地が工事関係者に伝わるようなしくみを考えておく必要がある。

改訂の理由

2002年版レッドデータブックでは掲載が見送られたが、2011年に南丹市で再発見された。

特記事項

府内の産地はいずれも緑色岩地であり、大陸系の遺存種と考えられる。

種子植物の文献一覧

執筆者 近藤和男、光田重幸

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