種子植物
種子植物ヒナノシャクジョウ科

シロシャクジョウ〈リスト外追加種〉

Burmannia cryptopetala Makino

選定理由	最近京都市内の山林で、数十個体が確認された。暖帯南部以南のもので近畿北部ではきわめて珍しいものであるが、滋賀県や兵庫県でも見出されている。
形態	腐生植物で葉緑素をもたず、全体白色で林床に生育する。植物体は地上部が高さ3～10cm、花被は乳白色。子房には明瞭な3枚の翼が発達する。花期は8月中旬～10月下旬。ヒナノシャクジョウに似ているが、花が頭花状に集まることはない。 ◎参照　日本の野生植物草本Ⅰ（平凡社）63、原色日本植物図鑑草本編Ⅲ（保育社）70、f. 52: 3
分布	本州（東京都、福井県以南）、四国、九州、沖縄県、台湾、海南島。 ◎府内の分布記録区域　京都市域。
生存に対する脅威	森林伐採、造成工事、踏みつけなど。
必要な保全対策	森林内にはえるもので、森林ごと保護する必要がある。
改訂の理由	府内新産。温暖化の影響か不明であるが、近年各地で発見されている。

執筆者　光田重幸

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