種子植物 スミレ科
ナガバノスミレサイシン
Viola bissetii Maxim.
                      | 京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 新規 | 
                          
|---|---|
| 2002年版 | リスト外 | 
| 環境省カテゴリー | なし | 
| 近畿レッドデータブックカテゴリー | なし | 
                  | 選定理由 | 確認できる府内の自生地は現在2か所であり、うち1か所では生存基盤が危うい。  | 
                  
|---|---|
| 形態 | 太平洋側に分布する多年草。日本海側に分布するスミレサイシンの葉を細長くした形で、長さ5~8cm。葉の基部は心形。花は直径約2cmと小型で、花弁は細く、花の色は白から淡紫色。側弁は無毛。距は太くて短く、花と同色。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)249、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)58  | 
                  
| 分布 | 本州(関東以西の太平洋岸)、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 京都市域、乙訓地区。  | 
                  
| 生存に対する脅威 | シカの食害、園芸採集、道路の新設・拡幅。  | 
                  
| 必要な保全対策 | 工事の際には事前調査を入念にする。シカの防護策は必要。  | 
                  
| 改訂の理由 | 「選定理由」および「特記事項」に同じ。  | 
                  
| 特記事項 | 府内自生地は、主に日本海側に分布する近縁種スミレサイシンとの分布境界域で、両種が混生している場所もあり分布上非常に珍しい。  | 
                  
| その他 | 日本固有種  | 
                  
執筆者 山本義則、光田重幸
