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種子植物 カヤツリグサ科

イヌクグ〈リスト外追加種〉

Cyperus cyperoides (L.) Kuntze, Mariscus cyperoides (L.) Urb.
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種 新規

2002年版 リスト外
環境省カテゴリー なし
近畿レッドデータブックカテゴリー なし
イヌクグ

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選定理由

海岸部に生育する植物で、全国レベルでは普通種であるが、府内では2000年にはじめて確認された。生育地は内陸部であり、学術的な価値がある。

形態

カヤツリグサ類には似たものが多いが、花穂は長さ2~3cm、幅6~10mmの円柱形で、全体緑色、後に熟すと茶褐色となり、小穂を落果する点で、容易に識別できる。花柱の長さは痩果の半分以下。柱頭は3岐し、長さ1~1.5mm。

◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)182、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)246

分布

本州(関東以西の太平洋岸)、四国、九州、沖縄県、朝鮮南部、中国、インドネシア、インド、アフリカ。

◎府内の分布記録区域 南丹地域、山城地域。

生存に対する脅威

高茎草の繁茂、外来種との競合。

必要な保全対策

個体数は少なく、種子保存が必要と思われる。

改訂の理由

「選定理由」と「特記事項」に同じ。

特記事項

近年の初確認であるため外来の疑いもあるが、山城地域の自生地付近は海鳥コアジサシの繁殖地として知られており、近くにはハマヒルガオも知られている。本種の生育も、そういう一連のものであろう。『京都府改訂版レッドリスト2013』発表段階でもれていたため、追加した。

種子植物の文献一覧

執筆者 光田重幸

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