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鞘翅(コウチュウ)目 ゲンゴロウ科

マダラシマゲンゴロウ

Hydaticus thermonectoides Sharp, 1884
京都府カテゴリー

絶滅寸前種

2002年版 絶滅寸前種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類(CR)
マダラシマゲンゴロウ

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選定理由

きわめて採集例の少ないゲンゴロウで、現在までに西日本を中心に数か所でしか記録がない。平地~低山地性の種類で、住宅地やゴルフ場の開発により生息地がことごとく奪われたのではないだろうか。日本産で最も絶滅が危惧されているゲンゴロウの一つであり、府内でも丹後半島の2か所で記録があるだけである。

形態

原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 1985)PL. 35、No. 17、図説日本のゲンゴロウ(環境科学(株) 1993)No. 100を参照。体長9.0~10.0mm。体は卵形で背面はやや強く盛り上がる。頭と前胸は淡褐色、上翅には小黒点を散布し、まだら模様を呈する。

分布

京都府、三重県、滋賀県、兵庫県、大阪府、愛知県、長野県。中国大陸、朝鮮半島。

◎府内の分布区域 京丹後市弥栄町、宮津市。

生態的特性

平地から低山地にかけてのヒツジグサやジュンサイの生える貧栄養の池や、湧水の豊富な休耕田に生息する。

生息地の現状

京丹後市弥栄町では谷の最奧部の水田の、冷たい沢水が直接流れ込む所に成虫が見られた。府内における本種の生息に適した環境は、ほとんど失われつつあり、存続が危ぶまれる。

生存に対する脅威

生息地の池沼の消滅、農薬の流入などによる水質汚染。

必要な保全対策

池や止水域の改修等にあたっての配慮。

関係法令

京都府絶滅のおそれのある野生生物の保全に関する条例(指定希少野生生物)

文献 北山、森(1992)、森、北山(1993)

執筆者 芦田久

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