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京都府レッドデータブック2015

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鞘翅(コウチュウ)目 タマムシ科

オオムツボシタマムシ

Chrysobothris ohbayashii Y. Kurosawa, 1948
京都府カテゴリー

要注目種 

2002年版 絶滅寸前種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
オオムツボシタマムシ

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選定理由

京都市右京区花園が本種のタイプ産地であるが、府内では極めて採集しづらい種の一つになっている。

形態

日本産タマムシ大図鑑(むし社 2013) PL. 20、No. 50を参照。日本産の同属他種とはずば抜けて大型の体形により一見して区別できる。例えば、飯田(1941)は京都市東山よりムツボシタマムシの死骸を報告したが、翅鞘長12.0mmと記述したお蔭で、後に黒澤(1970)はこれを本種であろうと考証した。

分布

本州、四国、九州、対馬、屋久島に局所的に分布。

◎府内の分布区域 タイプ標本は九州大学に保管されており、データは次のとおり。京都市右京区花園、2. ⅵ. 1917. 鈴木元次郎採集。府内では2002年版レッドデータブックで京都市左京区岩倉の2例を示したが、その後、舞鶴市内の3か所、京丹波町(稲次)、亀岡市(千代川町)、京都市伏見区(稲荷山、深草)、大山崎町(天王山)などで確認された。

生態的特性

クヌギ、カシなどを食樹とするため、いわゆる里山環境の減少とともに本種もまれとなった。

生存に対する脅威

上述のように、都市市街地の膨張にともなって、かつまたスギの植林による薪炭林の衰退で過去の記録地も再記録が困難になっていると思われる。

必要な保全対策

広葉樹を主とするいわゆる里山の回復を図れば、目的は達せられよう。

改訂の理由

21世紀になってから、舞鶴市内の3か所、京丹波町、亀岡市、伏見稲荷、天王山などより採集され、少ないながら府内には広い分布が判明した。森林環境に大きな改変がなければ当面は絶滅を危惧する状況ではないと判断した。

その他

日本固有種

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