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鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科

ヨコヤマヒゲナガカミキリ

Dolichoprosopus yokoyamai (Gressitt, 1937)
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

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選定理由

ブナに依存するカミキリムシで、日本国内の分布は比較的広いが、いずれの産地でも個体数は少ない。府内ではブナ原生林が残る地域でのみ確認されている。

形態

原色日本甲虫図鑑(IV)(保育社 1984)PL. 22、No. 10、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 63、No. 2-3を参照。体長25.0~35.0mm。体は黒色。前胸背と上翅は灰白色の微毛で覆われ、霜降り状の斑紋を形成する。触角はオスでは体長の1.7~1.8倍、メスでは1.1倍。

分布

本州、四国、九州。

◎府内の分布区域 京都市左京区比叡山、南丹市美山町京都大学芦生研究林と佐々里峠、福知山市大江町大江山などから記録されている。

生態的特性

ブナ林に生息するが個体数は少ない。成虫は盛夏に出現し、ブナの生木に集まるほか、深夜に灯火に飛来する。幼虫はブナの古木の根ぎわに穿孔する。

生息地の現状

京都大学芦生研究林と大江山には良好なブナ原生林が残されており、これらが保全される限りただちに絶滅のおそれはない。比叡山では古い記録があるのみで、現在の生息は絶望的である。

生存に対する脅威

ブナ原生林の伐採、消滅。

必要な保全対策

ブナ原生林を保存すること。

その他

日本固有種

文献 岩田ほか(1993)

執筆者 芦田久(修正:水野弘造)

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