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双翅(ハエ)目 ハナアブ科

オオナガハナアブ

Spilomyia gigantea Shiraki, 1968
京都府カテゴリー

絶滅危惧種

2002年版 絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし
オオナガハナアブ

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選定理由

稀な種で全国的にも数か所の産地しか知られていない。京都府では1か所のみ知られる。また特に良好な自然林にのみ生息し、環境指標性が高く、かつ擬態の好例でもある。ムツボシナガハナアブとともに日本最大級のハナアブである。

形態

大形で、スズメバチに極めて類似する。胸部は黒色で、肩瘤は赤褐色。腹部は黄褐色で各節に黒色の横帯がある。複眼は生時黄色でスズメバチに似るが、死後赤褐色に変色する。

分布

本州の長野、東京、静岡の各県、および九州の大分県の各1か所で記録されている。

◎府内の分布区域 1999年、南丹市美山町芦生で発見された。その後の京都からの記録にはない。

生態的特性

幼虫はおそらく太い朽木に生息すると考えられる。成虫は花に集まる。自然状態をよく残した大規模な森林にのみ生息できるようで、かつ個体数は極めて少ない。本州の記録はすべて30年以上も前のものばかりで、芦生の記録は極めて貴重である。おそらく京都府では、この地域以外に生息地は存在しないと思われる。芦生の原生林を現状のまま保全することが重要である。

文献 奥野、桂(1999)

執筆者 大石久志

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