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京都府レッドデータブック2015

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鱗翅(チョウ)目 タテハチョウ科

クロヒカゲモドキ

Lethe marginalis (Motschulsky, 1860)
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種

2002年版 準絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類(EN)
クロヒカゲモドキ

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選定理由

府内では産地が少なく、個体数も少ないと推定されるため。

形態

前翅長29.0~36.0㎜の中型のジャノメチョウ。翅は黒褐色で、眼状紋がある。

◎近似種との区別 クロヒカゲやナミヒカゲ(ヒカゲチョウ)と似ているが、前翅裏面の眼状紋が本種では必ず3個あり、最も後方の眼状紋がいちばん大きいこと(クロヒカゲやナミヒカゲでは2個しかないか、3個あっても後方の眼状紋は小さい)、後翅裏面の眼状紋(普通6個ある)がいずれもはっきりしていること(クロヒカゲやナミヒカゲでは眼状紋によって大きさがかなり異なる)などで区別できる。

分布

本州、四国、九州に分布するが、局地的である。

◎府内の分布区域 全地域から記録があるが、分布は局地的。北部地域(福知山市夜久野町、綾部市)、中部地域(亀岡市)、南部地域(京都市、宇治市、宇治田原町、笠置町、南山城村)などの記録がある。

◎近似種との区別 同属のクロヒカゲとナミヒカゲは府内全域に普通に見られる。

生態的特性

年1化で、成虫は7月に羽化し、生き残りの個体は9月でも見られる。クヌギ、コナラ、ナラガシワなどからなる雑木林の林縁部などが主な生息地となっている。オスは夕方に活発に活動する。食草はチガヤが知られているが、ススキなども利用していると考えられる。4~5齢幼虫で越冬する。

生息地の現状

生息地となっている雑木林が減少している。

生存に対する脅威

雑木林が生息地なので、伐採と植林、開発などによって産地が失われる可能性が考えられる。

必要な保全対策

確認されている産地が多くないので、分布・生息状況の調査を継続することや、既に知られている生息地が開発等で失われることがないよう、注意していく必要がある。

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