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膜翅(ハチ)目 ハキリバチ科

クズハキリバチ

Megachile pseudomonticola Hedicke, 1925
京都府カテゴリー

準絶滅危惧種

2002年版 準絶滅危惧種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー 情報不足(DD)

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選定理由

近年激減。従来より珍しい種で、観察例は多くない。巣材として利用するクズは減っているわけではないが、本種は激減している。理由は不明。

形態

やや大型のハキリバチ。

分布

本州、九州、屋久島に分布。

生態的特性

老木の洞や竹筒やカミキリの脱出坑などに営巣するハキリバチ。育房の仕切りにもっぱらクズの葉を使う。ただし、花粉はクズの花から採取するかどうかは不明。キバラハキリバチもクズの葉を使うことがあるし、オオハキリバチはクズの花粉を集めることが知られている。

生息地の現状

京都大学キャンパスでニンジンボクへの訪花が確認されているが、府内での詳細は不明。岩田(1980)は、1920~1930年に大阪府箕面市の高山ではクヌギの薪材、秦野村ではマツの老木で、1960年代に兵庫県・三木市の城址のウメの老木などで4例の観察を報告しているにすぎない。

必要な保全対策

営巣条件を支える古木などを含めて保全対策が必要。

文献 岩田(1980)、Kakutani et al. (1990)

執筆者 遠藤彰

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