昆虫類半翅（カメムシ）目 セミ科
アカエゾゼミ
Lyristes flammatus (Distant, 1892)
| 京都府カテゴリー | 要注目種 |
|---|---|
| 2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | 生息地が限られ、山地の落葉広葉樹林帯の環境指標種ともなりうる。 |
|---|---|
| 形態 | 大型種で、体長が39.0～44.0mm、前翅端までの全長が59.0～67.0mm。光沢のない黒色の地に、頭部と胸部の背面に鮮やかなオレンジ色の斑紋がある。オスの腹弁はオレンジ色で丸く、その先端は第2腹節を越えない。前翅にはぼやっとした2個の暗色紋があり、その点で同サイズのエゾゼミと区別される。 |
| 分布 | 北海道、本州、四国、九州。 ◎府内の分布区域 大江山と八丁平（京都市）だけから知られる。 |
| 生態的特性 | 各地に広く分布するが、産地は局所的で、しかも出現数の年次変動が大きい。本州以西では、標高600～1,200mの山地に見られ、7月下旬～8月中旬に多い。広葉樹林にすみ、木の高所の枝先にとまって、大きなジーという声で鳴き、頻繁に鳴き移りをする。 |
| 生息地の現状 | 生息環境は以前と変わらない。 |
| 生存に対する脅威 | 生息している落葉広葉樹林帯の改変や減少。 |
| 必要な保全対策 | 落葉広葉樹林帯の維持保全。 |
文献 林、税所（2011）
執筆者 林正美
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