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鞘翅(コウチュウ)目 コメツキムシ科

フタモンウバタマコメツキ

Cryptalaus larvatus pini (Lewis, 1894)
京都府カテゴリー

要注目種

2002年版 要注目種 2002年版を参照する
環境省カテゴリー なし

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選定理由

冠島を含めて舞鶴市には比較的多い。府南部の記録は少なく、府中央部では今まで記録を見ない。主として温暖地の照葉樹林帯に生息し、分布も局所的である。

形態

体長21.0~36.0mm。大型で肥厚し特に前胸背板は中央が縦に、上翅の基部から後方に隆起が著しい。全身に密布する小型の灰黄色鱗片で薄い灰褐色に見え、黒色鱗片の集合で前胸背板の中央前方に横位の1対の小黒紋を、上翅には黒色及び褐色の鱗片による大型半月型の斑紋を外側縁中央にもつ。南西諸島南部から東南アジアに分布する名義タイプ亜種オオフタモンウバタマコメツキC. larvatus(Candeze)では上翅末端が横位で三角形状にはならない。

分布

新潟県・千葉県の両県を東北限として以西の本州各地、四国、九州、付属諸島及び久米島までの南西諸島。

◎府内の分布区域 府北部では冠島を含む舞鶴市各地、福知山市大江町外宮。府南部では、京都市西京区嵐山、城陽市青谷、大山崎町天王山など生息域は限られる。

生態的特性

7~8月に得られることが多く、寺社林などの原始林的遺存林近辺での灯火集来性が強い。幼虫は照葉樹など広葉樹の樹皮下で生活し捕食性である。

生息地の現状

寺社林や冠島のような、温暖な地域の樹林をもつ環境が保全されている地域にのみ限定的に発見されている。

その他

日本固有亜種

文献 Cande'ze(1874)、Kishii(1987、1999)、Lewis(1894a)、大平(1962、1990)

執筆者 岸井尚(加筆修正:水野弘造)

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